OpenAI、最大300億ドル調達へ最終交渉 評価額1兆2500億ドル、UAE投資家ら主導

米OpenAIが、最大300億ドル(約4兆7400億円)の資金調達に向けて交渉を進めている。(写真:kovop58 © 123RF.com)[写真拡大]
米OpenAIが、最大300億ドル(約4兆7400億円)の資金調達に向けて交渉を進めている。米CNBCが10月22日、交渉に詳しい関係者の話として報じた。新規出資を含まない企業価値は1兆2500億ドル(約198兆円)で、アラブ首長国連邦(UAE)の投資家と投資会社コーチューが調達を主導しているという。
この条件で満額を調達した場合、調達後の企業価値は約1兆2800億ドル(約202兆円)となる。ただし、交渉は続いており、最終的な調達額は決まっていない。
CNBCによると、OpenAIは22日、投資家に対し、翌週末までに契約への署名を取り付けたいと伝えた。これは出資の確約を得るための目標であり、資金調達の完了時期を示すものではない。
今回の調達は、新規株式公開(IPO)までのつなぎとして、資金調達の機会を捉える取引と位置付けられている。上場準備を進める間に、非公開市場で追加資金を確保する狙いがある。具体的な上場時期は公表されていない。
CNBCのこれまでの報道によると、9月に投資家側から資金提供の提案を受け、交渉が始まった。今回の取引が成立すれば、IPOを待たず、非公開市場での取引を通じて1兆ドル(約158兆円)を超える企業価値が付くことになる。
■UAEから計算資源を追加確保へ
OpenAIは資金調達と並行して、UAEから追加の計算資源を確保する商業契約についても交渉しているという。
両交渉は、事業拡大に必要な資金と、AIシステムの開発・運用に欠かせないインフラの確保に関わる。CNBCは、調達を主導するUAEの個別投資家の名称や、計算資源に関する契約の金銭的条件を明らかにしていない。
OpenAIは2月、投資家に対し、2030年までの計算資源関連支出を累計約6000億ドル(約94兆8000億円)とする目標を示していた。今回の最大300億ドル(約4兆7400億円)の調達額は、その約5%に相当する。
■上場準備進む、競合アンソロピックもIPO模索
OpenAIは6月8日、米証券取引委員会(SEC)にIPOに向けた登録届出書の草案「S-1」を非公開で提出したと発表した。
CNBCによると、サラ・フライアー最高財務責任者(CFO)は8月、従業員に対し、同社は「2027年には上場企業になる」と述べた。一方、サム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は翌9月、「今は上場するのに適切な時期ではない」と慎重な姿勢を示した。
競合の米アンソロピックもIPOを目指している。CNBCによると、同社は6月に上場関連書類を非公開で提出し、出資候補の投資家との面談を進めている。上場時の評価額として1兆5000億(約237兆円)~2兆ドル(約316兆円)を目指しているとされる。
アンソロピックは5月、650億ドル(約10兆3000億円)の資金調達を発表しており、その際の調達後の企業価値は9650億ドル(約152兆円)だった。
※この記事はInternational Business Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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