【注目銘柄】ニッタ、半導体向け好調で通期純利益150億円へ、PER11.9倍に割安感
■株価は6500円で横ばい、三角保ち合いからの上放れと上場来高値奪回に注目
ニッタ<5186>(東証プライム)は、前日10日に前日比変わらずの6500円で引けた。取引時間中の安値6420円から持ち直し、前日までの2営業日続落に歯止めをかけた。今年8月7日、今2027年3月期第1四半期(2026年4月~6月期、1Q)決算とともに、今3月期第2四半期累計(2026年4月~9月期)と通期の業績予想を上方修正した。通期純利益が期初の減益予想から増益予想に転じ、前期に続いて過去最高を更新する見通しとなったことを手掛かりに、割安修正を期待した押し目買いが入った。
■通期純利益は150億円へ増額、前期に続き過去最高を更新する見通し
上方修正した今3月期通期業績は、期初予想に比べて売上高を20億円、営業利益を18億円、経常利益を30億円、純利益を27億円それぞれ引き上げた。売上高960億円(前期比4.5%増)、営業利益80億円(同36.5%増)、経常利益180億円(同21.5%増)、純利益150億円(同10.9%増)を見込む。純利益は、前期に記録した過去最高の135億2900万円を更新する見通しだ。
■半導体製造装置向けの高付加価値製品が好調、持分法投資利益も拡大
同社は、伝動ベルトや自動車向けのホース・チューブを主力とするメーカーである。今回の上方修正は、半導体業界の活況を受け、付加価値の高い半導体製造装置向け製品の需要が想定を上回ったことが主因となった。1Qのホース・チューブ製品事業は、半導体製造装置向けチューブ製品などが伸び、売上高が93億1300万円(前年同期比18.6%増)、セグメント利益が7億3000万円(前年同期は400万円)となった。また、デュポンとの合弁会社で半導体研磨パッドやスラリーを生産するニッタデュポンを含むNDIグループの持分法投資利益は、15億4700万円(同46.2%増)と好調に推移した。こうした業績動向が、出遅れ半導体関連株としての関心にもつながっている。
■中国に半導体研磨製品の加工・販売子会社を設立
同社は今年1月、中国江蘇省に半導体研磨製品の加工・販売を手掛ける海外子会社を設立した。半導体関連需要を取り込み、グローバルな製品展開を積極化している。
■年間配当は170円を予定、中期計画に沿って連続増配へ
今期の年間配当は、前期実績の160円から10円増額し、170円への連続増配を予定している。2028年3月期を最終年度とする中期経営計画では、連結配当性向30%以上、DOE(株主資本配当率)2.5%以上を目安とし、計画期間中は毎期10円以上の増配を行う方針を掲げている。今期も、この配当政策に沿って株主還元を拡充する。
■業績上方修正で上場来高値7270円、その後は三角保ち合いに
株価は、年初来、25日移動平均線に下値を支えられながら右肩上がりの推移を続けてきた。AI(人工知能)・半導体関連株人気の波及で上げ幅を拡大し、今期業績の上方修正を受けて上場来高値7270円まで上昇した。その後は利益確定売りが交錯し、25日線を挟んだ三角保ち合いが続いている。
■6400円近辺で2番底形成をうかがう、PER11.9倍の評価に注目
前日10日の取引時間中の安値6420円は、8月19日の直近安値6400円に近く、2番底形成をうかがう水準となった。三角保ち合いが煮詰まるなか、PER11.9倍、PBR1.08倍という指標面の割安感が注目される。業績拡大を背景に保ち合いを上放れれば、まずは上場来高値7270円の奪回が焦点となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
【関連記事・情報】
・【株式市場特集】上場廃止予備軍:改善期間該当77銘柄、割安株に逆張り余地(2026/9/7)
・【次の株式分割候補】9月53銘柄の次はどこ?――東証「50万円未満」要請で分割ラッシュ続く(2026/9/6)
・【AI・半導体株の逆襲】キオクシア「約8000億円自社株買い完了」+3分割――東エレク5分割、9月末に動く主力6銘柄(2026/9/5)
・【株式市場特集】9月の株式分割・有望株を選別:低PER・高配当から地銀、半導体まで(2026/8/31)
※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク