【注目銘柄】ハイレックス、3Q高利益進捗率業績を手掛かりに超割安株買いが再燃余地

2026年9月8日 08:22

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■特別利益寄与で純利益は通期予想を40億円超過、再上方修正期待も

 ハイレックスコーポレーション<7279>(東証スタンダード)は、前日7日に33円安の2589円と続落して引けた。同社株は、前週末4日に今2026年10月期第3四半期累計(2025年11月~2026年7月、3Q)の好決算に加え、自動車のドアを一体的に形成する成長製品「ドアモジュール」の量産工場建設を発表したことから、週明けの朝方には2700円まで買われる場面があった。ただ、取引時間中に自己株式取得の終了を発表したことで需給面への期待が後退し、一転して目先の利益を確定する売りが膨らんだ。

 もっとも、3Q業績は今年3月に上方修正した今期通期予想に対して利益面で高い進捗を示し、経常利益、純利益はすでに通期予想を上回って着地している。業績の再上振れ期待は継続しており、下値では押し目買い妙味も意識されそうだ。とくにPERは2.5倍と東証スタンダード市場の低PERランキング第7位に位置しており、超割安株として見直される可能性もありそうだ。

■特別利益の寄与で3Q純利益は上方修正後の通期予想を40億円超過

 同社の今期3Q業績は、売上高3205億5600万円(前年同期比40.8%増)、営業利益38億8200万円(同23.1%増)、経常利益80億3200万円(同36.9%増)、純利益408億4200万円(同12.0倍)と大幅な増収増益で着地した。米国の主要顧客の販売回復に加え、円安・ドル高に伴う邦貨換算額の増加が寄与した。また、2025年11月に三井金属<5706>(東証プライム)から133億2500万円で株式を譲り受け、今期から連結対象となった子会社ハイレックスアクト(旧三井金属アクト)が、売上高で784億円、営業利益で6億円寄与し、米国、欧州、国内の収益も改善した。純利益には、負ののれん発生益283億800万円や投資有価証券売却益139億3100万円の計上も大きく寄与した。

■通期再上方修正への期待高まる、年間80円へ大幅連続増配

 今10月期通期業績は、今年3月に上方修正した予想を据え置き、売上高4010億円(前期比31.9%増)、営業利益54億円(同59.2%増)、経常利益65億円(同10.6%減)、純利益368億円(同4.3倍)を見込んでいる。ただ、3Qの経常利益と純利益は、すでに通期予想をそれぞれ15億円超、40億円超上回っており、前期と同様に業績が再上方修正されるとの期待も高まりそうだ。今期配当は、創立80周年の記念配当27円を上乗せし、年間80円(前期実績46円)へ大幅な連続増配を予定している。

■自己株買いは約15億円で終了、ドアモジュール量産工場に12億円投資

 自己株式取得は、今年7月13日から上限80万株(発行済み株式総数の2.2%)、取得総額15億円を上限として進めてきたが、9月4日までに60万株超、14億9996万円を取得して終了した。また、ドアモジュールの量産工場は、ハイレックスアクト九州工場内に12億円を投資して建設する。

■GC示現後は25日線で下値確認、PER2.5倍の超割安修正に期待

 株価は、今年2月の有価証券売却益の発表を受けて年初来高値4020円へ駆け上がったが、その後の今期業績上方修正への反応は限定的で、下値を探る展開となり、6月末には年初来安値1970円まで調整した。同安値からは売られ過ぎとして底上げし、自己株式取得の発表も追撃材料となって2759円の戻り高値をつけた。さらに、25日移動平均線が75日移動平均線を上抜くゴールデンクロス(GC)を示現し、上昇トレンドへの転換を示唆した。

 足元では25日線で下値を確かめる展開となっているが、PERは2.5倍と東証スタンダード市場の低PERランキング第7位の超割安水準で、配当利回りも3.08%と市場平均を上回る。年初来安値からの戻りでは、いったん年初来高値から同安値までの調整幅の3分の1戻し水準を上回っており、今後この水準を再び回復すれば、次は半値戻しとなる2995円が上値メドとして意識されそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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