HIV消滅の可能性!新たな治療とは?

2013年7月4日 19:55

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記事提供元:NewSphere

 3日、骨髄移植を受けた男性2人からHIV(エイズウイルス)が消滅した可能性が示された。マレーシア・クアラルンプールで行われた国際エイズ会議で、米ハーバード大の研究者らが発表した。

 2人の男性は長年、HIV抑制のため抗レトロウイルスの投薬治療を受けていた。骨髄移植手術を受けてから6~9ヶ月後、血液中からHIVが検出されなくなったという。その後投薬を止めたところ、それぞれ7週間、15週間経過したが、HIVは検出されていない。

 医師によると、2人は抗レトロウイルスの投薬治療を止めたことで「日常生活を取り戻せる」と喜んでいるという。

 海外各紙は、今回の発表に関する希望と課題について報じている。

【医師の評価と課題】

 今回発表された2人の症例は、「初のHIV治療」として有名なベルリンのティモシー・レイ・ブラウン氏に続くものとして注目を集めている。

 ニューヨーク・タイムズ紙は、ブラウン氏の治療はHIV耐性のある特性をもったドナーからの脊髄移植であった点や、5年以上もHIVが検出されていないにもかかわらず化学療法を続けている点が大きく異なると報じている。

 さらに、ブラウン氏の受けた治療は高額で、HIVの受容体となる遺伝子が欠損している特殊なドナーからの移植であった点など、一般的な治療法として普及するのは難しい事を海外各紙は報じている。

 ニューヨーク・タイムズ紙は、「今回発表された2人の患者のHIVウイルスが完全になくなることもあり得、また今回のケースが遺伝子に変異を持つドナーを探す必要が無いことを示唆している」という、アメリカ国立衛生研究所のアンソニー・フォーシ氏のコメントを伝えている。

 一方、国際エイズ学会会長のフランソワーズ・バレ・シヌシ博士は、この症例を「とても興味深く、心強い」ものとしながらも、ウイルスが完全に消滅したかどうかに関しては慎重な姿勢を見せている。治療に携わった研究者達も、まだ経過観察が必要であると語っている。

【投薬治療の可能性は?】

 フィナンシャル・タイムズ紙は、別のHIV治療の成功例として、母親の胎内で感染した赤ん坊が、生後すぐに投薬治療を受けたケースを紹介している。早期の投薬により、投薬療法を続けなくともHIVは検出されていないという。

 またハフィントン・ポスト紙は、この赤ん坊の症例後、14歳の患者に早期の抗レトロウイルス併用療法を行い、HIVが検出されていないというフランスの研究者らの発表を報じている。

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