『Resolving the Knowledge Paradox』デヴィッド・オードレッチ (David B. Audretsch)著 論文読書会開催のお知らせ

プレスリリース発表元企業:AIマネー大学株式会社

配信日時: 2026-10-11 11:45:38

クラリベイト引用栄誉賞に選ばれた起業家研究の第一人者の代表論文を原典で読む――研究開発投資はなぜ成長に直結しないのかから、知識を事業へ変える起業家の役割と投資の着眼点を考える



AIマネー大学株式会社(本社:東京都練馬区、以下「当社」)は、クラリベイト引用栄誉賞に選出され、2026年ノーベル経済学賞の候補として注目されるインディアナ大学のデヴィッド・オードレッチ(David B. Audretsch)教授の論文「Resolving the Knowledge Paradox: Knowledge-spillover Entrepreneurship and Economic Growth(知識パラドックスを解く――知識波及型起業家精神と経済成長)」(『Research Policy』2008年)をテーマとした論文読書会を開催いたします。なお、本読書会の講師は、弊社のコンサルタント兼学長を務める山中裕が担当いたします。

本論文は、オードレッチ教授がマックス・カイルバッハ(Max Keilbach)氏とともに、「知識パラドックス」――研究開発など新しい知識への投資を増やしても、期待したほどの競争力や経済成長が自動的には生まれないという問題――を説明しようとしたものです。新しい知識は、それを生み出した企業や大学の内部で必ず事業化されるわけではなく、既存事業との適合性や収益性を理由に採用が見送られることも少なくありません。本論文は、既存組織で十分に活用されなかった知識を、独立した起業家が新会社を設立して市場へ運ぶ「知識波及の経路(conduit)」として起業家精神を位置付け、ドイツの地域データを用いて起業活動と経済成長の関係を実証的に検討しました。

本論文の特徴は、起業家を単に「会社を設立する人」としてではなく、知識の創造と経済的利用の間にある隔たり――オードレッチ教授らが「知識のフィルター」と呼ぶもの――を乗り越える担い手として捉え、知識投資の成果が個人・企業・地域のあいだで不均等に分配される理由を説明した点にあります。分析結果は、起業活動が知識の波及を媒介する経路として働くという解釈を支持しており、研究開発投資と経済成長の間に「起業家による知識の商業化」という過程が存在することに注目を促しました。経営の観点からは、自社で事業化を見送った技術や人材が、スピンオフやスタートアップを通じて競合の成長の源泉になり得ることを示唆する一本でもあります。

本読書会では、研究開発投資はなぜ経済成長に直結しないのか、起業家は知識をどのように市場へ運ぶのか、起業が多ければ地域は必ず成長するといえるのか、そして自社の研究開発成果の事業化判断、スピンオフや大学発ベンチャーへの投資、投資先企業のイノベーション評価にこの視点をどう活かすかを主な論点として議論を行います。イノベーション政策、産業組織論、ベンチャー投資、新規事業開発、地域経済、中長期投資に関心のある方にとって、有益な学びと対話の場となることを目指しています。

取り上げる研究者の業績とクラリベイト引用栄誉賞における位置づけは、解説記事『デヴィッド・オードレッチ(David B. Audretsch)とは何を変えた経済学者か――知識を事業へ変える起業家の理論』(https://note.com/syousuukabu_koho/n/n0c5412ebd51d)で詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。

なお、本論文は『Research Policy』誌のウェブサイト(英語原文、https://doi.org/10.1016/j.respol.2008.08.008)から入手できます。事前にお読みいただいたうえでのご参加を推奨いたしますが、当日は山中裕が論文の要旨を日本語で解説いたしますので、未読の方もご参加いただけます。

論文URL:https://doi.org/10.1016/j.respol.2008.08.008
■論文情報
著者:デヴィッド・オードレッチ(David B. Audretsch) ほか
題名:Resolving the Knowledge Paradox: Knowledge-spillover Entrepreneurship and Economic Growth
掲載誌:Research Policy, Vol. 37, No. 10(2008年12月号), pp. 1697-1705
論文URL:https://doi.org/10.1016/j.respol.2008.08.008
■著者プロフィール
デヴィッド・オードレッチ(David B. Audretsch)氏
インディアナ大学オニール公共環境学部(Paul H. O'Neill School of Public and Environmental Affairs)のDistinguished Professorで、Ameritech経済開発講座教授(Ameritech Chair of Economic Development)および開発戦略研究所(Institute for Development Strategies)所長を務め、2026年7月からは同学部の暫定学部長(Interim Dean)も担っています。1980年にウィスコンシン大学で経済学の博士号を取得し、ドイツのマックス・プランク経済学研究所所長やWZBベルリン社会科学センター所長代行などを歴任しました。小企業による技術革新、企業の参入と退出、知識波及の地理的な広がり、起業家を通じた知識の商業化という問題を結び付け、起業家精神を産業組織論や経済成長論の主要な研究対象として位置付けたことで知られます。2021年には、起業家精神・イノベーション・競争に関する先駆的な研究により、デヴィッド・J・ティース(David J. Teece)教授とともにクラリベイト引用栄誉賞(経済学分野)に選出され、2026年ノーベル経済学賞の候補として注目されています。
■開催概要
テーマ:『Resolving the Knowledge Paradox』(著:デヴィッド・オードレッチ(David B. Audretsch))論文読書会
シリーズ:2026年ノーベル経済学賞候補 論文読書会 クラリベイト引用栄誉賞編 第9回
講師:山中裕(AIマネー大学株式会社 コンサルタント兼学長)
開催日:2026年10月12日(12時開始ノーベル経済学賞発表まで)
開催形式:Zoomオンラインウェビナー開催
参加費:無料(事前登録制)
対象者:投資家、経営者、新規事業開発・研究開発・知財戦略のご担当者、ベンチャーキャピタル・スタートアップ関係者、大学の産学連携・技術移転のご担当者、経済学や経営学を学ぶ学生・大学院生
申込方法:aimoneyuniversity@aimu.info 宛てに、件名へ「『Resolving the Knowledge Paradox』論文読書会参加希望」と明記してお申し込みください。
主催:AIマネー大学株式会社
■講師プロフィール
山中 裕(やまなか・ゆたか)

1976年東京都文京区生まれ、練馬区育ちの日本を代表する投資家。ADHDや難読症に苦しみながらも、独自の学習法を開発し、東京大学経済学部を総代で卒業後、コロンビア大学大学院(金融工学)修士号取得、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)に留学。

保谷硝子(現HOYA株式会社)創業者のひとり、山中茂の孫。世界的にも「テクノロジーのわかるアクティビスト」と評される一方、地道な銘柄研究により、2010年代初頭にNVIDIAに着目したほか、ブロードコムや、TSMC、モンスター・ビバレッジ、ノボノルディスクなどの銘柄を早期に発掘して、投資を実行し、極めて高いリターンをあげることに成功した。

日本国内では、株主提案実務を牽引し、2010年、HOYAに創業家株主として15議案の株主提案を提出。役員報酬の個別開示(45パーセント強の賛成)、社外取締役のみの経営会議設置、株主提案説明文字数の拡大(4,000字)など、ガバナンス改革を求める内容で、ISS・Glass Lewis・日本プロクシー・ガバナンス研究所の3社すべてから、複数の議案で、賛成推奨を受け、2011年にはハーバード大学法科大学院で講演し、その後も、みずほFG・MUFG・りそなHDなどでも40%台の支持を集める株主提案を実施した。

株主補助参加人として参画したハイアス・アンド・カンパニー(現くふう住まいコンサルティング)損害賠償請求事件で、2025年勝訴判決を得るなど、少数株主の権利行使でも実績を重ねる。現在、徳島県美馬市の株式会社河野メリクロンの筆頭株主としてスマート農業に注力。コーカサス地方のジョージア(トビリシ)では農業・病院・学校経営を展開し、代理出産などを含む医療サービスも手がけている。

投資ブラザーズ合同会社共同代表社員、少数株ドットコム株式会社共同創業者兼会長。世界の上場企業1,000社超、非上場企業200社超の株主。座右の銘は故・柴田保光投手の「チャンピオンに立ち向かって勝つことがプロの目標のひとつ」。30年来の日本ハムファイターズファンでもある。
■本読書会の関連資料
デヴィッド・オードレッチ(David B. Audretsch)とは何を変えた経済学者か――知識を事業へ変える起業家の理論

2026年ノーベル経済学賞 予想 クラリベイト引用栄誉賞(少数株ドットコム株式会社広報部 note マガジン)

・論文(Research Policy):https://doi.org/10.1016/j.respol.2008.08.008
・インディアナ大学 オニール公共環境学部 公式ページ:https://oneill.indiana.edu/faculty-research/directory/profiles/faculty/full-time/audretsch-david.html
・クラリベイト引用栄誉賞 公式サイト(Clarivate Citation Laureates):https://clarivate.com/citation-laureates/
・ノーベル経済学賞 公式サイト(The Nobel Prize):https://www.nobelprize.org/prizes/economic-sciences/
【関連リンク】
男女産み分けドットコム:https://danjo-umiwake.com
CapitalJusticeLab:https://capital-justice-lab.com/
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【本件に関するお問い合わせ先】
AIマネー大学株式会社
担当部署:広報担当窓口 aimoneyuniversity@aimu.info

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