吉野家が業績予想を上方修正、増配へ 牛丼3社の配当・優待

吉野家HD、ゼンショーHD、松屋フーズHDの牛丼3社について、最低投資額や業績、配当、株主優待を確認する。(写真:Dinkun Chen, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons)[写真拡大]
吉野家HDは2027年2月期の業績予想を上方修正し、年間配当予想も増額した。ゼンショーHD、松屋フーズHDを含む牛丼3社について、最低投資額や業績、配当、株主優待を確認する。
10月9日の株価は、吉野家HDが3,950円、ゼンショーHDが1万1,705円、松屋フーズHDが5,180円だった。100株の最低投資額は、それぞれ約40万円、約117万円、約52万円となる。3社では吉野家HDが最も少ない資金で購入できる。
吉野家HDの2027年2月期中間期は、売上高が前年同期比10.0%増の1,214億円、営業利益が同30.3%増の57億円だった。商品施策やキャンペーンによる客数の増加に加え、コスト管理や経営効率化も利益を押し上げた。
通期の営業利益予想は85億円から100億円へ引き上げた。年間配当予想も従来の22円から24円へ増額し、前期実績と比べて2円の増配となる。100株以上の株主には、500円の優待券を年2回、各4枚贈る。
ゼンショーHDの2027年3月期第1四半期は、売上高が前年同期比16.8%増の3,248億円、営業利益が同57.5%増の248億円だった。通期の営業利益予想は1,020億円で、牛丼のすき家に加え、はま寿司など多様な業態を展開する。
年間配当予想は前期比5円増の80円となる。100株を保有すると、すき家やはま寿司などで使える1,000円分の食事優待券を年2回受け取れる。ただし、最低投資額は3社で最も高い。
松屋フーズHDの第1四半期は、売上高が前年同期比17.4%増の506億円、営業利益が同28.0%減の6億円だった。売上高は伸びたものの、原材料費や人件費などの負担が収益を圧迫した。
年間配当予想は創業60周年の記念配当2円を含む26円となる。100株以上を1年以上継続保有すると、松屋や松のやなどで使える食事優待券を10枚受け取れる。3年以上の継続保有では12枚に増える。
10月9日の株価と年間配当予想から計算した配当利回りは、吉野家HDが約0.6%、ゼンショーHDが約0.7%、松屋フーズHDが約0.5%となる。配当利回りはいずれも高くないため、株主還元を比較する際は食事優待を実際に利用するかが一つの判断ポイントになる。
吉野家HDは上方修正と増配、ゼンショーHDは利益規模と成長性、松屋フーズHDは長期保有で増える優待が特徴だ。牛丼3社を選ぶ際は、最低投資額だけでなく、業績の伸びと優待の利用機会を確認したい。(記事:林田孝治・記事一覧を見る)
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