“10年後、魚は当たり前に食べられるか?” トップシェフと学生が共に挑む4.5ヶ月間の超実践プログラム「ブルーキャンプ 2025」参加学生16名が決定!
配信日時: 2025-10-28 08:30:00
~ 今年で3回目の実施となる「ブルーキャンプ」、危機感を行動に変える若者たちが食を通じた海の課題を「知る」から「伝える」へ ~
豊かな海と食文化を未来につなぐため、国内トップシェフら約40名と共に活動する一般社団法人Chefs for the Blue(本社:渋谷区千駄ヶ谷/代表理事:佐々木ひろこ)は、「学びたい」から「行動したい」へと本気で社会変革を目指す応募学生の中から、実践型教育プログラム『ブルーキャンプ 2025』の参加者16名(東京・京都各8名)を決定しました。漁港等へのフィールドワークからレストラン運営までをトップシェフが伴走する本プログラムは、日本財団「海と日本PROJECT」の一環として開催され、今年で3回目を迎えます。
「ブルーキャンプ 2025」HP:https://thebluecamp.jp/
「ブルーキャンプ2024」の様子:密着ドキュメンタリー「THE BLUE CAMP ”海と食の未来をつくるレストラン” ~オープンまでの3ヶ月~」
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/64142/32/64142-32-fc8ac52ae60db5d85c88f086bc1a444a-2000x1333.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
今年度は専門分野と出身地の両面で多様性に富んだ学生がエントリー。前年と同規模ながらも、応募時のエッセイから読み取れるのは海への単なる興味関心だけではありません。参加学生の具体的な経験に基づく、海洋資源と食文化に対する深刻な危機感と、海と食の問題を自分ごととして捉え、課題解決に向けた行動へと変えようとする覚悟でした。書類選考の後約40名の面接を実施し、選考は例年以上に難航しましたが、最終的に、東京・京都の各拠点から8名ずつ、計16名を選抜しています。
『ブルーキャンプ 2025』応募学生について―例年に増して、原体験から来る強い危機感の高まりや行動意識の高いエッセイが集まり、選考は難航
『ブルーキャンプ』は、全国のトップシェフがメンターとして伴走し、学生たちが海洋課題の講座、現地漁港でのフィールドワーク、レストラン研修などを通じて“海と食のつながり”を学ぶ4.5ヶ月間のプログラムです。最終段階では、学生自らが社会へメッセージを届ける「期間限定レストラン」を企画・運営し、学びの成果を体験として発信します。
今年も、応募者の多様性が際立っていました。日本だけでなく海外にルーツを持つ学生に加え、所属も東京大学、北海道大学、慶應義塾大学、京都大学、福井県立大学、東京海洋大学、調理専門学校など多岐にわたります。
単なる所属の違いだけでなく、研究、実践、地域活動など、それぞれ異なる専門性と強い課題意識を持つ学生が多数エントリーした点が特徴です。
参加学生の多くの学生が「当たり前が当たり前でなくなった瞬間」を応募のきっかけとして挙げています。
<学生のエッセイ>(一部要約、抜粋)
- 漁村訪問でのウニの小型化や漁獲量の減少を目の当たりにした衝撃
- 幼い頃から通った魚市場での競り人の「魚がとれんで、ごめんなあ」という言葉
- アルバイト先でハタハタやむかでのりなど地域の特産品の「入荷しない」という知らせを聞いた事実
- 内定先の寿司屋の親方から「十年、二十年先では、今のように当たり前に魚を食べられるか分からない」と聞いたこと
- 大学の乗船実習で、かつて「イカの街」だった函館で10匹に満たないイカしか釣れなかった体験
また、多くの応募エッセイから、生産現場の現実と消費者の意識との間に存在する大きな隔たりに対する課題感や、単なる環境保護活動ではなく、海と食の持続可能性を実現するための「具体的かつ実践的な学び」を望む声がみられました。プログラムを通して、日本古来の豊かな食文化を未来に繋ぐことを自らの使命とし、「当事者意識を広めること」、「海の豊かさと日本の伝統的な食文化を次の世代に手渡す覚悟」、「海と食をめぐる課題を他人事ではなく、自分事として捉える強い本気度」が感じられ、審査は例年以上に難航しました。『ブルーキャンプ 2025』では多様な専門領域からの学生の視点が交差することで、これまでにない新しい学びと共創の場が生まれることが期待されています。
『ブルーキャンプ 2025』は、11月より各拠点でプログラムを開始し、2026年3月には成果を披露するレストラン企画を予定しています。学生たちの成長や挑戦の軌跡は、公式サイトやnote、SNSを通じて順次発信していく予定です。
ブルーキャンプとは
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ブルーキャンプは、持続可能な未来を担う次世代育成を目的に、2023年に始まった海と食の教育プログラムです。全国から選抜された16名(東京・京都各8名)の大学生・専門学生が座学、フィールドワーク、レストラン研修を通して海と食について学び、4.5ヶ月間の集大成として、社会にメッセージを伝えるためのシーフードレストランを6日間運営します。Chefs for the Blueが関係性を培ってきた産官学のトッププレイヤー陣から学べることが特長で、レストランづくりでは日本を代表するシェフ達4名が徹底伴走します。
HP:https://thebluecamp.jp/
note:https://note.com/the_bluecamp/
Youtube:https://www.youtube.com/watch?v=HeIKjMraCMw
「ブルーキャンプ2024」の様子:密着ドキュメンタリー「THE BLUE CAMP ”海と食の未来をつくるレストラン” ~オープンまでの3ヶ月~」
助成:日本財団「海と日本プロジェクト」
「ブルーキャンプ」3つの特徴
1.農林水産大臣賞受賞の教育プログラム
第一線の学びに連なる本格的な実践、多様なバックグラウンドを持つ学生の協働が評価され、「サステナアワード2024」にて農林水産大臣賞を受賞しました 。
2.トップシェフが徹底伴走
ミシュラン星付きレストランのシェフを含む4名がメンターとして徹底的に伴走。調理技術だけでなく、レストランでの「メッセージの伝え方」や哲学を直接伝えます 。
3.水産サプライチェーンを貫く学び
漁業者から水産庁職員、流通のプロ、研究者まで、業界のトップランナーが講師として集結。サプライチェーン全体の視点から、複雑な海洋課題を構造的に理解する機会を提供します。
「ブルーキャンプ 2025」今後の流れ
約5ヶ月間にわたり、海と食の未来を多角的に学ぶ座学から実践までのカリキュラムで構成されています。詳しい今後の流れについては、募集開始のお知らせをご参照ください。
<漁港での実体験から、社会に問いかけるレストランの開業まで>魚が食卓から消える危機を乗り越えるトップシェフと学生による超実践型プログラム「ブルーキャンプ 2025」9月1日より募集開始
選抜された参加学生のご紹介
今回、プログラムへの参加が決まった合計16名と意気込みをご紹介いたします。
(五十音順)
<東京>
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服部栄養専門学校 調理ハイテクニカル経営学科2年 足立昇大
自分はブルーキャンプで海のことについて本気で向き合いたいと思います。
様々な分野を学んでいる学生と意見を交わしあいながら海の未来について考えていきたいです。日本の伝統的な食文化を未来に繋ぐために、海の豊かさを守るために、この国から魚が失われている今この問題に正面からぶつかっていきたいと思います。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/64142/32/64142-32-ecca271f10f91ee9bf188fd8b2ba8013-600x800.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
東京大学 農学部4年 小川凜
メンバーに選んでいただき、大変光栄に思います。
まだ未熟ではありますが、皆さまの期待を超えられるよう、自分なりに精一杯努めてまいります。Blue Campのプログラムを通して、現状を正しく把握し、自分の考えをしっかりと発信できる力を身につけていきたいと思います。今後5ヶ月間、よろしくお願いいたします。
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北海道大学 水産学部2年 加藤桃香
「おいしい!」を入り口に、海と消費者の架け橋になりたい。
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東京海洋大学 学部2年 庄司櫻太郎
これから約5ヶ月間、皆様と共に最高のものを目指して挑戦できることを心より楽しみにしております。同じ方向を向いた仲間とともに海と食の未来をしていくことを想像すると、今から胸が高鳴ります。何卒よろしくお願い申し上げます。
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慶應義塾大学 総合政策学部3年 鈴江駿之介
モノで溢れる東京で育ち、向き合うべき現実と出会わずに生きてきた。現場を知らずに「誰かがやってくれる」と思ってきた自分に終止符を打つ!
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慶應義塾大学 環境情報学部2年 中野瑛莉
長崎県の小さな島国に生まれた私にとって、海は切っても切り離せない存在でした。だからこそ、この美しい資源を後世にどう残していくのか、そして海と私たちがより良い形で過ごしていくことができるのかを、このプログラムで考え抜きたいと思っています。海と食に誰よりも深く関わってきた私ならではの視点を活かし、海の尊さを一人でも多くの人に伝え、持続可能な海を築くための一歩を踏み出すために全力で取り組む所存です。
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東京農業大学 応用生物科学部醸造科学科3年 西山真未
食の背景にある社会や環境の課題を知るほど、向き合う難しさを感じています。食や海に関心を持つ仲間とともに、互いの価値観に触れながら学べることが楽しみです。悩むことも含め、今だからできることを大切に、海の未来を考えていきたいです。
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辻調理師専門学校東京 調理応用技術マネジメント学科2年 ユンヨンホ
お魚が好きな人、それを超えて海が好きな人でTHE BLUE CAMPの一員として目指してる目標、意地、精神などをしっかり理解してみんな様に迷惑かけないように頑張ります。
<京都>
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辻調理師専門学校 調理師本科西洋料理クラス1年生 鴨田陵平
料理を学んでいる僕だからこそ出来ることを全力で行います。
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東京海洋大学 海洋生命科学部4年 児島佐和子
日本の海と食を未来へ受け継ぐため、5カ月間仲間と共に真摯に挑み、成長しています。新たな挑戦に胸が高鳴っています!
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福井県立大学 海洋生物資源学部海洋生物資源学科 反町健志
たくさん経験して、たくさんアウトプットして、たくさん魚食べます!
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京都大学 農学部資源生物科学科2回生 田渕和希
今まで私は様々な場所へ実習やインターンなどでお伺いすることもありましたが、このような機会は中々なく、貴重な体験になると確信しておりますし、そうしていきたいと思っております。また、今回の活動を通じて、大勢の方に、日本の水産の現状だけでなく、その未来や展望を伝えていくことができたら幸いです。どうか5カ月間よろしくお願いいたします。
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福井県立大学 3年 田村大輔
海に関わる人たちを笑顔にしたい。
仲間と一緒に資源管理という挑戦に取り組む。
豊かな海を、次の世代につなぐ。
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京都府立大学 文学部和食文化学科4年生 中西百夏
仲間と共に5ヶ月間、とことん海と向き合って走り抜けます!よろしくお願いします!
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辻調理師専門学校 マネジメント学科2年 西本彩葉
私にとって近くて遠い海へ、一歩。
まだ知らない世界に飛び込んで、新しい自分を見つけたいです。
仲間と知って、語って、考える--全部が宝物になる時間に。
ちょっとの勇気とたくさんの好奇心を持って、全力で楽しみます。
この経験を、これからの自分の一歩につなげます!
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福井大学 国際地域学部3年 松島海七美
生まれた時から身近にあった海と、遠洋漁業の父が獲るマグロへの強い想いが私の原動力です。このブルーキャンプでは、海がもたらす食の価値を未来へ繋ぐため、仲間と議論を深め、「父の獲ったマグロを世界に届ける」という目標実現に向け、具体的なビジョンを磨き上げたいです。現場に寄り添い、食の安全と豊かさを守る一員として、全力を尽くします。
今回の選抜に関するコメント一般社団法人Chefs for the Blue 代表理事 佐々木ひろこ
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Chefs for the Blueの活動の柱のひとつ、ブルーキャンプは今年で三期目を迎えました。今年も本当にすばらしい学生の皆さんにご応募いただき、心からありがたく思っています。彼らを応募へと誘った興味の「入り口」は海だったり食だったり、そして社会課題解決だったりとさまざまで、それは例年と同じなのですが、一方で、今年は「海と消費者の架け橋になる」や「海がもたらす食の価値を未来へ繋ぐ」、「自分の考えをしっかりと発信できる力を身につける」など、具体的な目的を持ってキャンプの扉を叩いてくれた学生が多いように思います。
この16人とともに、スタッフ一同、今年も海と食の明るい未来を目指して4ヶ月半を走ります。経過はさまざまに発信していきますので、皆さま、どうぞ応援をよろしくお願いいたします。
<一般社団法人Chefs for the Blueについて>
[画像20: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/64142/32/64142-32-f5331bf40cd7448cd4fbbd5133b5468b-512x498.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
Chefs for the Blue (シェフス フォー ザ ブルー) は2017年5月、日本の水産資源の現状に危機感を抱いたフードジャーナリストの声がけに応え、東京のトップシェフ約30名が集まった海についての深夜勉強会を起点とする料理人チームです。2021年9月には京都チームも発足。「日本の豊かな海を取り戻し、食文化を未来につなぐ」ことを目指し、NGOや研究者、政府機関などから学びを得ながら、持続可能な海を目指す自治体・企業との協働プロジェクトや各種ダイニングイベント、海の未来を担う次世代の教育事業、飲食業界を中心とした海の学びのためのコミュニティ運営、国への政策提言など、様々な活動を行っています。
【事業内容】
持続可能な海と食文化の未来を実現するため、4つのターゲットに向けた事業を柱としています。収益は、自治体や企業との協働プロジェクト、助成金、スポンサーシップを基盤としています。
1.国・行政へのアクション
政策提言やロビイング活動を通じ、水産資源管理の強化など、国の仕組みづくりに働きかけます。
2.飲食業界へのアクション
海の学びを広げるオンラインコミュニティ「ブルーコミュニティ」の運営を通じ、業界全体の意識と行動変容を促します。
3.生活者へのアクション
シェフの力を活かしたフードフェスやイベント、企業・自治体との課題解決プロジェクト、サステナブル・シーフードを使った商品開発等を通じ、海の現状とサステナブルな選択肢を社会に発信します。
4.次世代へのアクション
学生対象の実践型教育プログラム「ブルーキャンプ」を通じ、海と食の未来を担う人材を育成します。
【概要】
・法人名:一般社団法人Chefs for the Blue (シェフス フォー ザ ブルー)
・設立日:2018年6月6日 コックさんの日(活動開始は2017年)
・住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷3-7-13東急アパートメントB1
・代表理事:佐々木ひろこ フードジャーナリスト
・理事: 【カンテサンス】 オーナーシェフ 岸田周三
【シンシア】オーナーシェフ 石井真介
【ノーコード】オーナーシェフ 米澤文雄
【チェンチ】オーナーシェフ 坂本健
「シーフードレガシー 」代表取締役社長 花岡和佳男
・相談役:【菊乃井】主人 村田吉弘
公式HP:https://chefsfortheblue.jp
日本財団「海と日本プロジェクト」
[画像21: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/64142/32/64142-32-7d0bcd10d28e3926ab5a705da95713c0-512x156.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
公式HP:https://uminohi.jp/
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