米中間選挙、民主党が上下両院を奪還 テキサスやカンザスなど共和党の牙城で上院議席奪う

3日投開票の米中間選挙で、野党・民主党が上下両院で過半数を獲得することが確実となった。(Photo by Ernie Journeys on Unsplash)[写真拡大]
3日投開票の米中間選挙で、野党・民主党が上下両院で過半数を獲得することが確実となった。上院では伝統的に共和党が強い州で相次いで議席を奪い、共和党のドナルド・トランプ大統領は残る任期を民主党が主導する議会の下で迎えることになる。
■上院、共和党の地盤で相次ぎ議席奪取
下院では民主党の勝利が広く予想されていた。民主党は少なくとも239議席を獲得し、共和党の161議席を大きく上回る見通しとなった。NBCニュースはその後、民主党の獲得議席を258議席と予測している。
共和党は上院でも過半数を失った。民主党候補はテキサス、オハイオ、カンザス、アイオワ、メーンの各州に加え、ノースカロライナ、サウスカロライナ両州で共和党の議席を奪った。
民主党は定数100の上院で、これまでに少なくとも54議席を確保した。アラスカ州の上院選は接戦が続き、ミシシッピ州も大勢が判明していない。両州とも、現在は上院議員2人がいずれも共和党だ。
メーン州を除くこれらの州は、いずれも2024年の大統領選でトランプ氏が勝利した。数十年にわたり民主党の上院議員を送り出していない州もある。テキサス州で民主党候補が上院選に勝利したのは、今回を除けば1988年が最後だった。カンザス州では、次期上院議員となるアダム・ハミルトン氏が勝利するまで、民主党が上院選を制したのは1932年が最後だった。
■有権者の最大の関心は経済
調査会社SSRSが投票日に7万9000人超の有権者を対象に実施した調査は、多くの米国民が共和党から離れた背景をうかがわせる内容となった。
有権者が投票に際して最も重視した争点は経済(39%)で、民主主義の現状(32%)が続いた。
回答者の65%はトランプ政権によって米国の経済状況が悪化したと答えた。さらに79%は、過去1年のインフレによって自身や家族が「深刻な」または「中程度の」困窮に陥ったと回答した。
また62%が、米国が2月にイランとの戦闘に踏み切ったのは誤った判断だったと答えた。国の現状について「熱意を感じる」「満足している」と答えたのは4人に1人にとどまり、「不満」「怒り」を感じるとの回答は75%に上った。
■トランプ氏「民主党はよくやった」、拒否権行使を示唆
トランプ氏は今のところ融和的な姿勢を見せている。FOXニュースに対し、結果には「少し驚いた」と認めつつ、民主党は「よくやった」と述べた。
一方、トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、共和党が敗れたのは自身が候補者でなかったためだと主張し、自身が出馬していれば「地滑り的勝利を収めていた」と投稿した。ただ、サウスカロライナ州のダーリン・グラハム氏やテキサス州のケン・パクストン氏など、トランプ氏が自ら推した上院候補の複数が、民主党候補に予想外の敗北を喫している。
それでもトランプ氏は、民主党と「非常に多くのこと」で協力すると述べた。同時に、拒否権を積極的に行使する考えも強調した。
トランプ氏は「彼らは常軌を逸した法案を送ってくるだろうから、私は拒否権を行使する。2、3カ月拒否権が続けば、彼らはどうすれば物事を進められるのかと言い出すだろう。そうなれば我々は協力する」と語った。
■ジェフリーズ氏「偉大な米国の復活」
民主党幹部は勝利を歓迎している。下院議長への就任が確実視されるハキーム・ジェフリーズ下院少数党院内総務は、民主党の勝利を「偉大な米国の復活」の始まりだと称賛した。
※この記事はInternational Business Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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