23日の原油相場は続伸、ブレント114ドル台 中東緊迫で約5カ月ぶり高値圏

中東の地政学的緊張が一段と高まるなか、23日の原油相場は続伸した。(Photo by Maksym Kaharlytskyi on Unsplash)[写真拡大]
中東の地政学的緊張が一段と高まるなか、23日の原油相場は続伸した。国際指標の北海ブレント原油先物は114ドル台に上昇し、約5カ月ぶりの高値圏で推移した。
米東部時間午前8時50分時点で、ブレントは前日比1.5%超高の1バレル=114.89ドル。米国の指標であるWTI原油先物は1.77%高の101.23ドルとなった。
ペルシャ湾からの石油輸出は、米国による護衛や代替パイプラインの活用、高い収益を見込んだ輸送契約によって開戦前の水準を上回っている。それでも、タンカーへの攻撃が続くなか、原油価格は高止まりしている。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が船舶追跡会社ケプラーのデータを基に報じたところによると、ホルムズ海峡と域内の代替ルートを合わせた石油輸送量は、10月18日までの1週間に日量平均2400万バレル超となった。開戦前の平均2330万バレルを上回った。
一方、ホルムズ海峡を経由する輸送量は、なお開戦前を下回る。ケプラーの暫定集計では、オマーン湾での洋上積み替えを含む同ルートの輸送量は日量約1400万バレルで、開戦前の82%にとどまった。
輸送ルートや輸送体制の拡充は、イランが近隣諸国の輸出を妨げる力を弱めている。ただ、航行する船舶は依然として大きな危険にさらされている。
イラン革命防衛隊海軍は22日、ペルシャ湾北部で石油の積み替えに関与した船舶4隻が攻撃を受けて炎上し、ホルムズ海峡西方では別の3隻が機雷に接触したと主張した。計7隻の被害が確認されれば、2月下旬の開戦以降、1日当たりで最多となる可能性がある。
イランは、攻撃を受けた場合に戦闘を拡大する構えも示している。革命防衛隊のホセイン・モヘビ報道官は21日、「ある国がわれわれを攻撃すれば、われわれは反撃するとともに攻勢にも出る」と述べた。従来は攻撃への反撃を中心とする防御的な軍事方針だったが、今後は非対称戦を重視する姿勢を示した。
米国とイスラエルが、11月3日の米中間選挙後を想定した対イラン攻撃計画を策定したとの報道も出ている。ドナルド・トランプ米大統領は中間選挙前には攻撃しないと述べている。一方、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、自身が攻撃再開を求め、トランプ氏が制止しているとする報道を否定した。イスラエルでも10月27日に総選挙が予定されており、両首脳はここ数週間、イランへの強硬発言を強めている。
こうしたなか、マイク・ウォルツ米国連大使は英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)に対し、米国はイランとの「長期的な対峙」に備えていると述べた。
ウォルツ大使は、イランが交渉の席に着き、米国と「意味のある合意」に達することへの期待を示した。一方で、米国は当面、イランの港湾に対する海上封鎖を維持できるとの認識も示した。
※この記事はInternational Business Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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