Meta、軽量VRグラスを2027年春に発売へ 新型AIグラスと個人向けAI「Muse」も発表

2026年9月25日 16:40

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記事提供元:Tech Times

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Metaは9月23日(米国時間)の「Meta Connect 2026」で、約100gの軽量VRデバイス「Meta VR Glasses」や、カメラを搭載しない「Ray-Ban Meta Audio」などの新製品を発表した。個人向けAIエージェント「Muse」とAIグラスの連携も進め、スマートフォンを取り出さずにAIへ作業を依頼できる環境の構築を目指す。

新型VRグラスは2027年春に発売予定で、米国価格は1299.99ドル(約20万6700円、1ドル=159円換算)。Ray-Ban Meta Audioは米国で349ドル(約5万5500円)から予約を受け付け、日本では2027年の展開を予定している。日本向けには第3世代のRay-Ban Metaなども発表された。

■約100gのMeta VR Glasses、2027年春に発売

Meta VR Glassesは、映画鑑賞、VRゲーム、スポーツ観戦、仮想ワークスペースなどに対応する新型デバイスだ。グラス部分の重量は約100gで、Meta Quest 3と比べて約5分の1に軽量化した。頭部を固定するストラップを必要としないメガネ型のデザインを採用している。

軽量化を実現するため、グラスと演算処理装置を分離した構造を採用した。グラス側にはディスプレイやセンサーを配置し、プロセッサ、バッテリー、ストレージはポケットやバッグに取り付けられる別体の演算ユニットに収める。両者は光ケーブルで接続する。

ディスプレイにはmicro-OLEDパネルを使用した「5K Infinite Display」を採用し、視野角1度当たり37ピクセルの表示密度を実現したという。薄型化には光路を折り返すパンケーキレンズを用い、映像の鮮明さとコンパクトな形状の両立を図った。Dolby Visionによる映像表示と、フレームに組み込まれたDolby Atmos対応の立体音響も備える。

演算処理にはQualcommの「Snapdragon Reality Elite」を採用する。Metaによると、演算ユニットのバッテリーは高解像度映像を最大3時間連続再生でき、45Wの急速充電に対応する。側面が開いたデザインとパススルーカメラにより、装着中も周囲の状況を把握できるようにした。

■3D映画やスポーツ観戦、仮想デスクトップに対応

Meta VR Glassesは、VRデバイスとして初めてIMAX Enhanced認証を取得した。対応作品では、IMAX独自の拡張アスペクト比による映像を自宅などで楽しめるという。Disney+では11月から、一部の国で「アベンジャーズ」や「ブラックパンサー」などの3D作品を配信する予定だ。

ILMによる新アプリ「Disney Immersive Cinema」では、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」や「スター・ウォーズ/新たなる希望」のVR向け映像体験を提供する。作品に合わせた没入型の映像空間や演出、立体音響を組み合わせる。さらに、映画監督ジェームズ・キャメロン氏とLightstorm Visionとの協業により、2027年には新たな3D作品を提供する計画だ。

スポーツ分野では、ESPNが2026年秋からMeta Quest向けに、8K映像と180度の視野による大学アメリカンフットボールの没入型配信を開始する。Meta VR Glassesの発売後は、MLB、NBC Sports、TNT Sports、UFCなどとの提携を通じて、年間100件以上の没入型ライブスポーツイベントを提供する予定だ。

仕事向けには、複数の仮想画面を配置できるワークスペースを用意する。平らな面をキーボードやタッチパッドとして利用する機能も備え、追加の入力機器を持ち歩かずに作業できるという。操作には視線追跡やハンドジェスチャーを利用でき、Meta AIへの音声指示によってアプリの起動や画面配置の変更も行える。

発売時には、ハンドジェスチャーだけで操作できる75本以上のゲームを提供する予定だ。Xbox Cloud Gamingを通じたゲームのストリーミングにも対応する。さらに、利用者の顔や表情をリアルタイムに反映するホログラム機能を搭載し、WhatsAppやZoomなどを使ったビデオ通話にも対応する。

Meta VR Glassesの発売は2027年春を予定し、米国価格は1299.99ドル(約20万6700円)。日本での発売時期や国内価格は明らかになっていない。

■カメラ非搭載のRay-Ban Meta Audio、日本では2027年展開

「Ray-Ban Meta Audio」は、カメラを搭載せず、音声機能を中心に設計した新型スマートグラスだ。周囲の音を遮断しないオープンイヤー方式のスピーカーを備え、音楽やポッドキャストの再生、音声通話、AIアシスタントとの会話に対応する。

重量は43gで、1回の充電で最大12時間使用できる。付属の充電ケースを利用すると、さらに最大48時間分の駆動時間を確保できる。テンプルチップやノーズパッドを調整でき、長時間の装着を想定したヒンジ構造も採用している。

フレームは、レトロなデザインの「Clubmaster」と長方形の「Burbank」の2種類を用意する。カラーとレンズの組み合わせは計23通りで、幅広い度数の処方レンズに対応する。

米国価格は349ドル(約5万5500円)からで、9月23日に予約受け付けを開始した。米国では10月13日に出荷を始め、日本では2027年の展開を予定している。国内価格や具体的な発売日は発表されていない。

■第3世代Ray-Ban Meta、日本では7万8980円から

第3世代の「Ray-Ban Meta(Gen 3)」は、カメラ機能を維持しながら、装着感、バッテリー性能、音声操作を改良したモデルだ。1200万画素のカメラを搭載し、3K Ultra HD動画の撮影に対応する。

バッテリー駆動時間は第2世代の最大8時間から最大9時間に延長した。新たな6基のマイクを備えたアレイにより、Metaは背景ノイズを90%以上低減するとしている。Meta AIを素早く起動できる、カスタマイズ可能なアクションボタンも追加された。

フレームには定番の「Wayfarer」に加え、「Aviator」とキャットアイ型の「Zena」を用意する。カラーとレンズの組み合わせは27通りで、日本では9月24日から7万8980円(税込)で販売を開始した。

Aviatorの登場90周年を記念した限定モデルも発売する。乳白色ベージュのフレームにブラウンのTransitionsレンズを組み合わせた仕様で、日本では一部の販売チャネルを通じ、10万3180円(税別)から期間限定で販売する。

Metaは、AIグラスによるDolby Atmos対応の動画撮影・再生機能も2026年後半に提供する予定だ。立体的な音の広がりを記録し、対応環境で再生できるようにする。

■Meta Glassesに新モデル、LISAとのコラボ製品も

Metaは自社ブランド「Meta Glasses」の製品構成も拡大する。新たに「Capri」と「Nova」の2種類のフレームデザインを追加するとともに、限定カラーやコラボレーションモデルを展開する。

カイリー・ジェンナーとのコラボレーションモデル「Meta Glasses by Kylie Jenner」には、Starfireスタイルの新色「Ivory」を追加した。日本では6万8200円(税込)から販売する。

BLACKPINKのLISAと共同デザインしたコレクションも発表した。「Meta Adventurer LISA Edition」と「Meta Capri LISA Edition」の2モデルを用意し、専用デザインのケースやチャーム、グラスと連動して入手できるデジタルフォトカードなどを組み合わせる。日本ではいずれも6万8200円(税込)から展開する。

価格を抑えた新モデル「Meta Adventurer」は、黒いフレームとグレーのレンズを採用し、専用ケース付きで4万2680円(税込)から販売する。日本を含む対象国で予約を受け付けており、10月23日に発売する予定だ。

透明フレームとミラーレンズを組み合わせた限定版「Meta Fury」も発表された。Metaは2026年末までに、Ray-Ban、Oakley、自社ブランドを合わせて100種類以上のAIグラスの選択肢を提供するとしている。

■Meta Ray-Ban Display、欧州などへ販売地域を拡大

右レンズにカラー表示機能を組み込んだ「Meta Ray-Ban Display」は、米国で従来の実店舗に加え、オンライン注文にも対応する。英国、カナダ、フランス、イタリア、ドイツへの販売地域の拡大も発表した。

機能面では、自転車や公共交通機関に対応するナビゲーションを追加する。音声による経路検索に加え、ディスプレイ上で曲がる方向や公共交通機関の運行情報を確認できるようにする。ランドマークを利用した案内にも対応し、距離だけでなく周囲の建物などを目印に経路を示す。

ビデオ通話向けには、利用者の姿をデジタル上に再現するホログラム機能を追加する。スマートフォンを使って自身の姿を事前に撮影することで、通話相手に顔や表情を表示できるようにする。

このほか、Dolby Atmos対応の動画撮影や、グラス上で利用する新しい「Explore」アプリなども発表した。日本でのMeta Ray-Ban Displayの販売開始時期は明らかになっていない。

■個人向けAI「Muse」、グラスとの連携を拡大

Metaは9月8日に発表したパーソナルAIエージェント「Muse」を、今後数カ月でAIグラスにも対応させる計画だ。Museは利用者との会話内容や目標を記憶し、予定の管理、メール送信、買い物、旅行の手配などの作業を支援する。

AIグラスとの連携により、利用者が目の前に見ている商品や掲示物について、詳細を言葉で説明しなくてもMuseに作業を依頼できるようになる。音声での継続的な会話にも対応し、AIが作業を進めている間も対話を続けられるという。

Connectでは、Museのショッピング機能や外部サービスとの連携拡大も発表された。小売分野ではWalmart、Best Buy、Sephoraなどとの連携を追加し、決済にはShop PayやPayPalなどを利用できるようにする。食料品の購入にはInstacart、旅行計画にはExpedia、業務用途にはNotionやGitHubなどとの連携を進める。

また、Muse専用のメールアドレスを持たせる機能も発表した。これにより、Museが利用者の代わりにメールを使った作業を進められるようにする。

Museは現在、米国でiOS、Android、Web向けに提供されている。AIグラスとの連携も現段階では米国向けで、日本でのMuseの提供時期は未定だ。

■Museのプライバシー保護と専用仮想マシン

Museは、利用者ごとに割り当てられるクラウド上の専用仮想マシン「Muse Secure VM」で動作する。仮想マシン内にはAIエージェントと利用者のデータを格納し、接続した外部サービスの認証情報も保護された領域で管理する。

Museとは別の監視用エージェント「Sentinel」が、外部との通信や実行予定の操作を確認する。メール送信や商品の購入など、利用者の承認が必要な操作については、実行前に許可を求める仕組みだ。

Metaによると、Museは利用者のパスワードや決済情報の内容を直接参照せずに、必要なサービスを利用できる。利用者は接続するサービスや権限を選択でき、接続を解除することも可能だ。また、Museとのやり取りをMetaのAIモデルの学習に利用しない設定も用意している。

Metaは2026年後半に、さらに強いデータ保護を目的とする「Muse Confidential VM」を導入する計画だ。利用者のみが保有する鍵によって仮想マシン全体を暗号化し、Meta自身もデータや会話の内容にアクセスできない仕組みを目指す。

現行のMuse Secure VMと、導入予定のMuse Confidential VMでは、データ保護の仕組みが異なる。Confidential VMの具体的な提供開始日は明らかになっていない。

■聴覚補助機能を追加、米国で年内提供へ

MetaはAIグラス向けの新機能として、周囲の音や会話を聞き取りやすくする「Hearing Enhancement」を発表した。米食品医薬品局(FDA)の認可を受けたソフトウェアで、軽度から中等度の難聴を自覚する成人を対象とする。

利用者は自宅で初期設定を行い、自身の聞こえ方に合わせた補助機能を利用できる。医療機関での診察や処方箋を必要とせず、対応するAIグラスに機能を追加できるという。

米国では2026年後半に提供を開始する予定で、価格は149.99ドル(約2万3800円)。サブスクリプションサービス「Meta One」でも利用できる。Metaによると、米国の医療費関連口座であるHSAやFSAを通じた費用の払い戻し対象となるが、実際の適用条件は加入するプランによって異なる。

あわせて、左右の音量バランスを調整する機能や、音声を片側にまとめて出力するモノラルオーディオ機能も発表した。日本でのHearing Enhancementの提供時期や国内価格は明らかになっていない。

■キーホルダー型AI端末「Muse Charm」も披露

基調講演では、Museを身近に持ち歩くための小型専用デバイス「Muse Charm」も披露された。ポケットに収まるサイズの端末で、リアルタイムの音声会話を通じてMuseとやり取りできるように設計されている。

MetaはMuse Charmについて、2026年後半にさらなる詳細を発表する予定としている。価格、発売日、詳細な技術仕様、日本での提供予定は明らかになっていない。

■Beat Saberの大型更新と新たなVRコンテンツ

VRリズムゲーム「Beat Saber」は、2027年春に過去最大規模のアップデートを実施する。Meta VR GlassesとMeta Questに対応し、約10年ぶりにビジュアルとロゴも刷新する予定だ。

新たなプレイ方式「Flux」では、ハンドジェスチャーを中心とした操作を導入する。プレイヤーは両手を使ってエネルギーを操作し、ノートを切る動作によってスコアを獲得する。従来のコントローラー操作とは異なる、新しいゲーム体験を提供する。

Metaは映画やスポーツ中継に加え、ゲームや仕事向けの機能もグラス型デバイスに集約する方針だ。AIグラスでは日常の音声操作や撮影、情報表示を充実させ、Meta VR Glassesでは没入型映像と空間コンピューティングを中心とする製品構成を進める。

元記事: Meta VR Glasses, Camera-Free Audio Specs, and Keychain AI Lead Connect 2026 Haul

※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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