AirPods 5、全モデルにANC搭載―上位モデルは音量スワイプとワイヤレス充電に対応

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Appleは9月9日、オープンイヤーデザインの新型ワイヤレスイヤホン「AirPods 5」を発表した。全モデルにアクティブノイズキャンセリング(ANC)を標準搭載し、日本ではUSB-C充電ケース付きモデルを2万3800円、ワイヤレス充電ケース付きモデルを2万7800円で販売する。予約注文はすでに始まっており、発売日は9月18日である。
■全モデルにANCを標準搭載
前世代のAirPods 4では、ANCの有無によってモデルが分かれていた。AirPods 5では最も安いモデルにもANCが搭載され、2モデルの違いは主に充電ケース、バッテリー駆動時間、音量操作機能となった。
2万3800円のモデルにはUSB-C充電ケースが付属する。ANCを有効にした場合、イヤホン単体で最大4時間、充電ケースを併用すると合計最大20時間の再生が可能だ。
2万7800円のワイヤレス充電ケース付きモデルは、USB-Cのほか、Apple Watchの充電器とQi規格の充電器に対応する。イヤホンの軸部分を上下にスワイプして音量を調節できる感圧センサーも搭載した。ANC有効時の再生時間はイヤホン単体で最大5時間、充電ケース併用で合計最大22時間となる。
バッテリー駆動時間はAppleによる所定条件下での試験値であり、デバイスの設定や利用環境、使用方法などによって変動する。
■前世代より最大50%多く雑音を除去
Appleによると、AirPods 5は新しいマルチポートの音響アーキテクチャと進化したコンピュテーショナルオーディオアルゴリズムを採用し、ANC搭載AirPods 4と比べて最大50%多く雑音を除去するという。
この数値は、Appleが2026年7月に、発売前のファームウェアとiOS 27を搭載したiPhone 17を組み合わせ、IEC 60268-24に基づいて実施した試験によるものだ。比較対象には、試験時点で市販されていた販売台数上位のワイヤレス・オープンイヤー型ヘッドホンが使われた。性能は設定や環境などによって異なり、発売前の段階では独立した第三者によるAirPods 5の評価はまだ出そろっていない。
周囲の状況に合わせてANCと外部音取り込みモードを動的に組み合わせる「適応型オーディオ」にも対応する。装着者が話し始めると再生中の音量を自動的に下げる「会話感知」も利用できる。
外部音取り込みモードも改良され、周囲の声や環境音をより自然に聞き取れるようになったとしている。ANCで雑音を抑えながら、必要に応じて周囲の状況を把握しやすくする構成だ。
■オープンイヤー型でANCを機能させる仕組み
ANCは、イヤホンのマイクで周囲の音を検知し、その音を打ち消すためのアンチノイズを生成する技術である。AirPods 5では外向きと内向きのマイク、H2チップ、コンピュテーショナルオーディオを組み合わせて、耳へ届く不要な音を低減する。
シリコーン製イヤーチップで耳を密閉するインイヤー型とは異なり、AirPods 5は耳を完全にはふさがないオープンイヤー型である。周囲の音が直接耳へ届く構造のため、イヤホンと耳の位置関係や装着状態に応じた音響制御が重要になる。
新しいマルチポートの音響アーキテクチャは、イヤホン筐体に設けた複数の音響経路を通じて、音の出入りを制御する仕組みだ。次世代のアダプティブイコライゼーションと組み合わせ、幅広い耳の形状に合わせて音を調整し、より豊かで精細なサウンドを届けるとしている。
オープンイヤー型の利点は、耳を密閉せずに装着できることと、周囲の音を把握しやすいことにある。一方、遮音性を重視する利用者には、シリコーン製イヤーチップで耳を密閉するAirPods Pro 3を含むインイヤー型が選択肢となる。AirPods 5とAirPods Pro 3は、単純な上下関係というより、装着感や周囲の音の聞こえ方を含めて選ぶ性格の異なる製品である。
■音質と耐久性も強化
AirPods 5は、AirPods Pro 3から着想を得て再設計した音響アーキテクチャと、次世代のアダプティブイコライゼーションを採用する。利用者の耳の形状に応じて幅広い周波数帯を調整し、より豊かで精細な音を届けるという。
パーソナライズされた空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキングにも対応する。対応コンテンツでは、利用者の周囲に音を配置するような立体的なリスニング体験を提供する。
通話時には、周囲の雑音を抑えて話者の声を聞き取りやすくする「声を分離」を利用できる。スタジオ品質のオーディオ録音や、イヤホンの軸部分を使ったカメラのリモート操作にも対応する。
防塵性能と耐汗耐水性能はIP57等級に適合する。Appleは、従来モデルと比べて耐久性も向上したとしている。
■Siri AIとライブ翻訳に対応
AirPods 5は、Apple Intelligence対応のiPhoneと組み合わせることで、iOS 27でベータ版として提供される「Siri AI」をハンズフリーで利用できる。
Siri AIは、メッセージ、メール、写真などを横断して利用者のパーソナルコンテクストを理解し、アプリの操作や情報検索を支援する機能を備える。例えば、メッセージで友人が薦めていた曲を探して再生したり、メールに記載された予約情報を確認したりできるとしている。
AirPodsを装着した状態で、うなずく、または首を横に振ることにより、Siriからの問いかけや通知に声を出さずに応答する「Siriに対する操作」も利用できる。
Siri AIは9月14日にiOS 27とともに英語からベータ提供が始まり、日本語、フランス語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語への対応は10月を予定している。対応デバイスや言語、地域によって利用できる機能が異なる。
ライブ翻訳もAirPods 5の両モデルで利用できる。翻訳アプリで設定して必要な言語をダウンロードした後、両方のイヤホンの軸部分を同時に押すか、Siriに開始を頼むことで、相手の発話を設定した言語で聞ける。利用にはApple Intelligenceを有効にした対応デバイス、最新のOSとAirPodsのファームウェアが必要となる。
■用途に応じて選ぶ2モデル
USB-C充電ケース付きモデルとワイヤレス充電ケース付きモデルはいずれも、ANC、適応型オーディオ、外部音取り込みモード、会話感知、ライブ翻訳、Siri AIへの対応といった主要機能を備える。
価格を抑えながらANCを利用したい場合は、2万3800円の基本モデルが中心的な選択肢となる。ワイヤレス充電、軸部分での音量調節、より長いバッテリー駆動時間を重視する場合は、2万7800円のモデルが適している。
前世代では追加料金が必要だったANCを全モデルへ広げたことで、AirPods 5では基本モデルでも周囲の雑音を抑える機能を利用できるようになった。オープンイヤー型の装着感を維持しながら、ANCやライブ翻訳、AI機能をエントリー価格帯へ広げたことが、新世代の大きな変更点となる。
■カメラ搭載型は別の製品として開発中か
AirPods 5にはカメラは搭載されていない。一方、カメラまたは低解像度の光学センサーを備えた別のAirPodsについては、開発中との報道が続いている。
2026年8月には、開発者向けのmacOSにカメラ搭載AirPodsのデモとみられる映像が含まれていたことが報じられた。映像では、周囲の物体を認識してSiriのVisual Intelligenceに情報を渡す用途が示されていたという。
BloombergのMark Gurmanの報道では、Appleはこうしたセンサーを備えたAirPodsを2027年に投入することを検討しているとされる。Appleは製品化や発売時期を正式に発表しておらず、今回発表されたAirPods 5とは別の未発表製品に関する情報である。
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元記事: AirPods 5 Eliminate the $50 ANC Upcharge, Ship With Noise Cancellation Standard
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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