GoogleがMrBeastと複数年提携、Geminiを過酷環境での企画・運営支援に活用

2026年9月5日 00:37

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記事提供元:Tech Times

Photo by Rubaitul Azad on Unsplash

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Googleは、MrBeastとして活動するJimmy Donaldsonの企業Beast Industriesと複数年のパートナーシップを結んだ。YouTubeでの従来の関係をGeminiとGoogle Healthにも広げ、MrBeastの大規模な動画企画でAIや健康管理製品を活用する。

第1弾として、ジャングル、砂漠、北極圏の3地域を舞台とする動画を9月5日に公開する予定だ。Googleによると、各チームはGeminiを使って危険を見つけ、急激な天候の変化に対応しながら過酷な環境を進む。

■Geminiは企画とロジスティクスを支援

今回の提携でGeminiが担うのは、MrBeastの大型企画を実行するための調査や計画、ロジスティクスの支援である。Beast Industriesの説明では、Geminiが動画の脚本執筆、撮影、編集を担うのではなく、企画の実現方法を検討する段階で利用する。

9月5日の動画では、ジャングル、砂漠、北極圏という性質の異なる環境をチームが移動する。Googleは、Geminiを危険の把握や天候変化への対応に使うとしているが、具体的な運用方法や、どの情報をほかの手段で確認するのかまでは明らかにしていない。

一般的なチャット画面で質問に答えさせるだけでなく、変化する周囲の状況を踏まえて計画を調整する使い方を見せる点が、今回の企画の特徴になる。Googleが前面に出しているのも、コンテンツそのものの自動生成ではなく、大規模なプロジェクトを計画し、実行するための支援ツールとしてのGeminiである。

■5億人規模のチャンネルを通じてGeminiを訴求

MrBeastは2026年6月12日、YouTubeで登録者数5億人に到達した初の個人クリエイターとなった。2024年6月には企業や音楽レーベルを含む全チャンネルの中でも登録者数首位となっており、世界各地に大規模な視聴者層を持つ。

Googleにとって今回の提携は、Geminiの利用方法を幅広い視聴者に示す機会でもある。Googleの発表によると、Jimmy Donaldsonは新たなGeminiの広告キャンペーンにも出演し、自身の大規模なスタントのロジスティクスにGeminiを使う様子を紹介する。

Geminiアプリは2026年8月に月間利用者数が10億人を超えたとGoogleが発表している。Googleは同アプリを同社史上最も成長の速い製品と位置づけており、今回の企画では利用者数の拡大だけでなく、日常の質問応答とは異なる具体的な活用場面を示す狙いがある。

ウェブ利用動向ではChatGPTが依然として大きな割合を占める一方、Geminiの比率も上昇している。もっとも、ウェブサイトへの訪問数とアプリの月間利用者数は測定対象が異なるため、単純に比較することはできない。MrBeastとの提携は、こうした市場シェアの数値以上に、視聴者が実際の企画の中でGeminiの使われ方を見る接点を増やす施策といえる。

■Google Fitbit Airも今後の企画に登場

Googleは、今後公開する別のチャレンジで、スクリーンを搭載しないフィットネストラッカー「Google Fitbit Air」をMrBeastが使用することも明らかにした。どのような企画で、どの測定項目を取り上げるかは発表していない。

Google Fitbit Airは日本でも2026年5月26日に発売され、Googleストアでの価格は税込1万6800円である。小型の本体を交換可能なバンドに装着し、測定結果をスマートフォンのGoogle Healthアプリで確認する。

24時間の心拍数、安静時心拍数、心拍変動、血中酸素ウェルネス、睡眠時間、睡眠ステージなどを記録できる。バッテリー駆動時間は最長7日間で、5分間の急速充電により最長1日分の駆動時間を確保できるとGoogleは説明している。

心拍数や歩数、睡眠などの基本的な記録機能は有料契約なしでも利用できる。一方、Geminiを活用したGoogle Health コーチや一部の詳細機能にはGoogle Health Premiumが必要となる。製品は健康やフィットネスの把握を目的としたもので、医療上の診断を目的とする機器ではない。

MrBeastの企画への導入は、Google Fitbit Airを日常的な健康記録にとどまらず、身体的負荷を伴うチャレンジの中でどのように使えるかを視覚的に伝える機会になる。現時点では企画の詳細が公表されていないため、Google Fitbit Airが具体的にどのデータを記録し、動画内でどう扱われるかが今後の注目点となる。

■Geminiのグローバル広告にも出演

今回の契約はMrBeastのYouTubeチャンネル内だけに限定されない。Jimmy DonaldsonはGoogleが展開するGeminiのグローバル広告キャンペーンにも登場し、大規模な企画を組み立てる際の支援ツールとしてGeminiを紹介する。

MrBeastは2023年にもSamsung Electronics Americaと提携し、Galaxy SシリーズやGalaxy Z Flip5、Galaxy Z Fold5を動画撮影用の公式モバイルVlog端末として使用していた。今回のGoogleとの提携では、撮影機材としての採用ではなく、企画やロジスティクスを支援するGeminiと、健康・フィットネス情報を記録するGoogle Fitbit Airが組み込まれる。

Beast IndustriesとGoogleは、契約金額、「複数年」以上の詳しい契約期間、成果に連動する報酬の有無を公表していない。まずは9月5日の動画を通じて、Geminiが過酷な環境を舞台とする企画の中でどのように使われるかが示されることになる。

元記事: Google Signs MrBeast for Multi-Year Gemini Deal, but AI Won’t Make Videos

※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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