スペースXの1000億ドル宇宙港計画を評価、モルガン・スタンレーは目標株価300ドル維持

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米金融大手モルガン・スタンレーは、宇宙開発大手SpaceXが米ルイジアナ州に少なくとも1000億ドルを投じて宇宙港を建設すると発表したことを受け、同社株を「魅力的なバリュエーション」と評価した。
複数の報道によると、同社のアナリスト、アダム・ジョナス氏は、SpaceX株の投資判断「オーバーウエート」と目標株価300ドルを維持した。これは25日終値の137.95ドルの2倍を超える水準である。SpaceX株は26日、前日比1.68ドル(1.22%)高の139.63ドルで取引を終えた。
ジョナス氏は、ルイジアナ州に新設する「スターべース・ルイジアナ」によって、SpaceXがStarshipの打ち上げ頻度を引き上げ、モルガン・スタンレーの予測を上回る事業規模を実現できる可能性があると指摘した。
同氏によると、SpaceXは既存施設と今後の整備計画を合わせて、発射台を合計15基とすることを計画している。一方、モルガン・スタンレーが予測する2040年の打ち上げ回数を達成するために必要なのは8基にとどまるという。
ジョナス氏はCNBCが入手した顧客向けリポートで、「当社の打ち上げ予測では、発射台1基当たりの打ち上げ回数を保守的に1日2回と想定している。この前提では、2040年に年間約5800回のStarship打ち上げを実施するという当社予測の達成に必要なのは、発射台8基だけである」と説明した。
さらに、「要点は、SpaceXの売上高が3兆5000億ドルに達すると想定する2040年の予測を実現するうえで、スターべース・ルイジアナを全面稼働させる必要さえないということだ」と述べた。
ただし、ルイジアナ州経済開発局が公表した施設計画では、同州の敷地に整備するのは5つの発射施設と、各施設に2基ずつ設置する計10基の発射台である。ジョナス氏が示した15基は、ルイジアナ州の施設だけではなく、SpaceXが既に運用または整備を予定している他の発射台を含む合計数とみられる。
SpaceXは25日、スターべース・ルイジアナについて、「年間数千回のStarship飛行を支えるために建設する」とウェブサイトで発表した。
同社は、「この自立型の宇宙港には、推進剤の製造設備、発電設備、深水域を利用した海上輸送機能、機体処理施設、空港を設ける」と説明した。投資額は少なくとも1000億ドルとし、ルイジアナ州南部バーミリオン郡で3000人を超える新規雇用を創出する計画である。周辺地域から積極的に採用し、同州の自然環境下で複雑なインフラを建設してきた地元労働者の経験を活用するという。
ルイジアナ州経済開発局によると、建設は2027年末までに始まり、最初の打ち上げは早ければ2029年を予定している。直接雇用は今後10年間で3000人、間接雇用は約8100人に上る見込みである。
SpaceXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は24日、エヌビディアと共同設計した宇宙向けのAI計算システムを、従来示していた2028年より前倒しして軌道投入する計画も明らかにした。
マスク氏は自身のSNSへの投稿で、「SpaceXはエヌビディアと共同で、宇宙向けに最適化した『Vera Rubin NVL72』システムを設計した。2027年第4四半期に軌道へ打ち上げ、2028年には相当な規模へ拡大する」と述べた。
エヌビディアによると、SpaceXの第1世代AI衛星「Starmind」は、宇宙向けに最適化したVera Rubin NVL72を基盤とする。SpaceXは地上のAIインフラでもエヌビディアのVera CPUを採用し、次世代のエージェント型AIを支える処理の統括、コード実行、データ処理を高速化する計画である。
※この記事はInternational Business Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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