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DAFとアインライド、レベル4自動運転EVトラックの実用化へ提携

(Einride.tech)[写真拡大]
スウェーデンの自動運転技術企業アインライドと、米パッカー傘下のオランダのトラックメーカー、DAFトラックは、レベル4の自動運転電動トラックの大規模な商用展開に向けて提携した。アインライドの自動運転システム「Einride Driver」をDAFの電動トラックプラットフォームへ統合し、オランダ応用科学研究機構(TNO)とともに車両とシステムを結ぶインターフェースを開発・検証する。
両社は2026年中に主要インターフェースの初期試験と検証を実施し、2027年にはDAFの実車へ自動運転ソフトウェアを統合して、機能試験などを行う計画だ。公道での展開に必要な適合性を確保するため、TNOの支援を受けながら型式認証当局とも連携する。一方、商用運行の開始時期や試験に使用する具体的な車種は発表されていない。
■欧州の制度を見据えたレベル4自動運転の開発
欧州連合では、欧州委員会施行規則(EU)2022/1426が、完全自動運転車の自動運転システムに関する型式認証の統一手続きと技術仕様を定めている。DAFとアインライドは、将来の公道展開に向けてプラットフォームを関連要件へ適合させるため、開発初期から型式認証当局と連携する方針を示した。
SAEレベル4は、定められた運行設計領域(ODD)内で、自動運転システムがすべての動的運転タスクと、システムの作動継続が困難になった場合の対応を担う段階を指す。運転者による介入を前提としない一方、走行できる場所や道路、速度、気象などの条件はシステムごとに限定される。
DAFとアインライドは、あらかじめ定められた条件下で繰り返される輸送業務を主な対象としている。走行条件を明確にしやすい拠点間輸送などは、レベル4の自動運転を物流へ導入する際の有力な用途となる。
■安全な統合を支える車両監視とインターフェース
今回の共同開発で中心となるのは、Einride DriverとDAFの車両プラットフォームを安全に接続するインターフェースである。自動運転システムが周囲を認識して進路を決めるだけでなく、その指示を車両側の操舵、制動、駆動制御へ確実に伝え、車両の状態をシステム側へ戻す仕組みが必要になる。
TNOは、特定のメーカーや自動運転システムだけに依存しない、拡張可能なインターフェースの研究を進める。統合試験に加え、自動運転システム、車両プラットフォーム、両者を結ぶインターフェースで発生し得る故障や性能低下を検知し、適切に対処するための監視機能も検討する。
レベル4では、限定された条件内で自動運転システムが運転を全面的に担う。そのため、システムの一部に異常が生じた場合でも、故障箇所を検知・分離し、機能を縮退させながら安全な状態へ移行できる設計が重要になる。TNOの役割は、Einride DriverとDAF車両の接続部分を検証し、こうした監視と冗長性を統合システム全体で確保することにある。
■2026年に接続検証、2027年にDAF実車へ統合
2026年に実施する第1段階では、Einride DriverをDAFの電動トラックプラットフォームへ組み込むために必要なインターフェースを定義し、主要な接続部分の試験と検証を行う。
2027年には、自動運転ソフトウェアをDAFの実車へ統合して稼働させ、インターフェースの追加検証と機能試験を進める。現時点では特定のDAF車種は示されておらず、両社は「International Truck of the Year 2026」に選ばれたDAFの電動トラックプラットフォームを対象として説明している。
DAFの親会社であるパッカーは、北米のAutonomous Vehicle Platformプログラムなどを通じて自動運転分野に取り組んできた。今回のプロジェクトでは、こうしたプログラムから得られた知見もDAFの車両プラットフォームにおける自動運転機能の開発へ活用する。
■ドライバー不足を背景とした物流自動化
国際道路運送連盟(IRU)の2025年調査によると、調査対象となった世界18市場では、トラックドライバーの欠員が約290万人に達し、労働力の11%に相当する。欧州では欠員率が13%、人数では約50万2,000人と推計されている。
欧州の運送事業者の約3分の2は、ドライバーを確保できないため新規契約を断ったと回答し、65%がドライバー不足を最も深刻な経営課題に挙げた。IRUは、高齢化、職業への参入障壁、インフラ不足、働き方に対する期待の変化などが不足の構造的な要因になっていると分析している。
レベル4自動運転は、こうした人手不足への対応策の一つとして、条件を定めやすい反復的な輸送工程への導入が想定される。DAFとアインライドは、定型的な走行を自動運転システムに担わせることで、ドライバーが経験や判断を必要とする物流業務へ注力できるようにする考えだ。
■完成車メーカーと自動運転企業が進める共同開発
今回の提携では、完成車メーカーであるDAFの電動トラックに、アインライドが開発する自動運転システムを統合する。車両とソフトウェアを別々に開発して後から接続するのではなく、DAF、アインライド、TNOがインターフェース、安全監視、試験方法を共同で検討する点が特徴となる。
アインライドは、自社の運転席を持たない自動運転車両だけでなく、異なる車両プラットフォームにも組み込める自動運転技術の展開を進めている。DAFとの共同開発は、既存メーカーの車両プラットフォームへEinride Driverを統合し、大規模な商用利用につなげる取り組みとなる。
ただし、両社が発表したのは統合開発と試験の工程であり、商用運行の開始日、導入地域、販売方法などは明らかになっていない。今後は2026年のインターフェース検証と、2027年の実車統合・機能試験が主要な節目となる。
■注目ポイントQ&A
●SAEレベル4のトラックは無人で走行できるのですか?
定められた運行設計領域内では、自動運転システムがすべての動的運転タスクと、作動継続が困難になった場合の対応を担います。運転者の介入を前提としませんが、走行できるルート、道路、速度、気象などの条件はシステムごとに設定されます。
●今回の共同開発でTNOは何を担当しますか?
Einride DriverとDAFの車両プラットフォームを結ぶ、拡張可能でメーカーに依存しないインターフェースの研究と統合試験を担当します。故障や性能低下を検知し、安全な運行を支える監視機能についても検討します。
●欧州での商用展開はいつ始まる予定ですか?
具体的な開始時期は発表されていません。2026年中に主要インターフェースの初期試験と検証を行い、2027年にはDAFの実車へ自動運転ソフトウェアを統合して、機能試験などを実施する計画です。
元記事: DAF and Einride Partner to Pursue EU Level 4 Approval No Truck Has Cleared
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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