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スペースX株、9.6%高で再びIPO価格越え―ノルウェー政府系ファンドが保有を開示

スペースX株は、落ち着いたインフレ指標とノルウェー政府系ファンドによる保有開示を受けIPO価格を再び上回った。(写真:unitysphere © 123RF.com)[写真拡大]
スペースX株は12日、米国の落ち着いたインフレ指標と、ノルウェー政府系ファンドによる同社株の保有開示を受け、新規株式公開(IPO)価格の135ドルを再び上回った。
約2兆3000億ドル(約366兆7000億円)の資産を運用するノルウェーの政府系ファンド、ノルウェー銀行投資運用部門(NBIM)は、過去最高となる約1850億ドルの上半期利益を発表した後、スペースX株の保有を開示した。CNBCによると、NBIMは現在、50カ国の7000社を超える企業に投資している。
NBIMのニコライ・タンゲン最高経営責任者(CEO)は「今回の運用成績は株式市場の良好なリターン、特にアジアのテクノロジー株の上昇がけん引した」と述べた。
ファンドのポートフォリオは3分の2超を株式が占め、エヌビディア、アップル、マイクロソフトなどを保有する。スペースX株についても、時価12億ドル超に相当する0.05%の持ち分を開示した。テスラ株も1%保有している。
ただ、CNBCは、イーロン・マスク氏とNBIMの関係が緊張をはらんできたと指摘した。ファンドは2024年、テスラがマスク氏に付与する560億ドルの報酬案に反対票を投じた。その後、マスク氏はタンゲンCEOからの夕食会とNBIM主催の会議への招待を断ったと報じられた。
マスク氏は当時、「私があなたに頼み事をすることはめったにないが、それを断ったのなら、埋め合わせになるような行動を何か起こすまでは、私に頼み事をすべきではない」と返信した。
NBIMは2025年のテスラの年次株主総会でも、最大1兆ドル相当の株式報酬案に反対票を投じた。NBIMは当時、「マスク氏が先見性のある役割を果たすなかで生み出された多大な価値は評価しているが、報酬総額の規模、希薄化、キーパーソンリスクを軽減する措置の欠如を懸念している。これは役員報酬に関する当ファンドの見解と一致する」と説明した。
こうした経緯にもかかわらず、スペースX株は12日に上昇した。米国の落ち着いたインフレ指標も追い風となり、終値は前日比12.86ドル(9.65%)高の146.15ドルと、IPO価格の135ドルを上回った。
イーロン・マスク氏が率いる同社の株価は、前週8日にも15%以上急騰していた。多くの投資家が株価急落につながると予想していた2つの大きな試練を乗り越えたためである。上場企業として初の四半期決算と、6月のIPO以来で最大規模となるロックアップ期間の終了である。
もっとも、前週は不透明感を伴って始まった。スペースXが5日に発表した第2四半期決算は市場予想を上回り、売上高と調整後EBITDAはいずれもアナリスト予想を大幅に上回った。しかし、予想以上に好調な業績も、同社のAIインフラ支出が急増していることを懸念する投資家を安心させるには至らなかった。
7日には、同社にとって初かつ最大規模のロックアップ期間が終了し、それまで売却が制限されていた約9億1150万株が取引可能となった。新たに売却可能となった株式数は、IPOで当初売り出された6億3890万株を約43%上回り、スペースXの市場流通株数は2倍超に増えた。
発行済み株式のうち自由に取引できる割合は4.9%から11.8%に上昇した。このため、初期の投資家や内部関係者が売却に殺到し、市場への供給増加によって株価がさらに下落するとの懸念が出ていた。
しかし、実際には逆の展開となった。スペースX株は7日に6.1%上昇し、強い売り圧力を予想していた多くのアナリストを驚かせた。株価は8日も続伸してIPO価格に接近し、11日には同価格を再び上回った。ただ、6月の上場直後に付けた約202ドルの高値はなお大幅に下回っている。
※この記事はInternational Business Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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