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オフィス・ホテルの好環境を背景に、好収益街道をひた走る:ロードスターキャピタル
ロードスターキャピタル(3482、東証プライム市場)。会社四季報の特色欄は、「都内のオフィスを取得、付加価値高めて売却するのが主力事業。クラウドファンディングも展開」としている。
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が、収益動向を追うと更に踏み込んで知りたくなる。
2020年代に入って以降だけを見ても、20年12月期の「12.3%増収、22.7%営業増益、10円増配24.5円配」以降はこんな具合。「5.5%増収、25.3%増益、7.5円増配32円配」-「31.9%増収、34.3%増益、18円増配50円配」-「21.5%増収、9.3%増益、2.5円増配52.5円配」-「19.8%増収、38.8%増益、17.5円増配70円配」。そして今25年12月期も「39.2%増収(479億2600万円)、15.5%増益(132億2100万円)、13円増配83円配」計画。
かつ至27年3月期の中計でも「売上高600億円(24年12月期比74.3%増収)、税前利益167億円(67%増)」を掲げている。
オフィスビルは主に機関投資家に付加価値をつけ売却しているが、ここにきて積極姿勢を見せているのがホテル。ともに、「更なる成長市場」とする見方が強い。
オフィスでは業者でもある森ビルが、こんな見通しを示している。『東京23区大規模オフィスビル市場動向調査2025』と題するリリースで、「旺盛なオフィス需要を背景に、2024年の空室率は大幅に低下~オフィスの「大規模化」と「主要ビジネスエリアへの集積」は加速~」としている。
注力姿勢を強めているホテルについては「わが国のホテル投資市場規模(2024年)」と題するレポートで、ニッセイ基礎研究所は「ホテル・旅館の資産規模は、収益不動産で約17.0兆円(23年比71%増)/投資適格不動産で約11.7兆円(58%増)。収益不動産のエリア占有率は東京都が33%」とし、「引き続き好調。特に宿泊需要がコロナ禍の落ち込みから急回復していることを受け、ホテルに対する不動産投資家の関心が高まっている」と言及している。
ロードスターキャピタルでは「プロ向け不動産投資の領域を個人に開放するという視点から、貸付型に加えエクイティ型にも着手。第1号案件では確定投資利回り22%強を実現」と鼻息も荒い。
ロードスターキャピタルの本稿作成時点での株価は3000円トビ台。予想税引き後配当利回り2.18%水準。信用取引の取組は169.55倍と超買い長。9月22日の年初来高値(3285円)ゾーン。焦らず中期構えで対応可能とみる・・・上場初値(2017年9月28日)水準で拾っていると修正済み株価パフォーマンスは5倍弱・・・さて。(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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