NYの視点:米2月消費者信頼感指数は予想外に悪化、労働市場への不安強まる

2024年2月28日 07:38

印刷

記事提供元:フィスコ

*07:38JST NYの視点:米2月消費者信頼感指数は予想外に悪化、労働市場への不安強まる
コンファレンスボードが発表した米2月消費者信頼感指数は106.7と、1月110.9から改善予想に反し低下し昨年9月来で最低となった。1月分も110.9と、114.8から大幅下方修正された。

現況は147.2と、1月154.9から低下し、12月来の低水準。期待は79.8と、昨年11月来の低水準となった。インフレ見通しは低下基調を継続したが、消費者の労働市場への懸念が強まった。

雇用が十分との回答は41.3と、42.7から低下した一方で、雇用を得るのが困難になったとの回答が13.5と、11.0から上昇。6か月先でも増加予想は14.7と、15.6から低下した一方、減少するとの回答は17.3と、16.7から上昇した。消費者は雇用への不安を強めると同時に、消費支出に慎重な姿勢を見せている。6か月先の休暇取得予定は昨年12月の52.6から47.7へ低下。住宅購入予定も1月の4.8から4.7へ低下した。

消費の停滞は米国経済への過剰に楽観的な見方を後退させる。今週発表予定の1月個人消費支出(PCE)コアデフレーターでインフレ鈍化基調があらたに確認できれば年内の利下げの可能性も強まる。

■米2月消費者信頼感:106.7(1月110.9)
現況:147.2(1月154.9)
期待:79.8(1月81.5)

今後12カ月のインフレ予想
5.2(5.3)

ビジネス環境
良好:21.2(21.3)
悪化:17.1(15.3)
普通:61.7(63.4)

雇用
十分:41.3(42.7)
不十分:45.2(46.3)
困難:13.5(11.0)

6か月後予想
ビジネス環境
良好:14.8(16.7)
悪化:15.5(16.0)
普通:69.7(67.3)

雇用
増加:14.7(15.6)
減少:17.3(16.7)
不変:68.0(67.7)

所得
増加:16.9(17.1)
減少:11.3(12.5)
不変:71.8(70.4)《CS》

関連記事