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大西康明の個展がポーラ美術館で - “不在/存在の関係”銅箔を用いた大型インスタレーションを展開
箱根のポーラ美術館では、HIRAKU Project Vol.15「大西康明 境の石」を、2023年12月16日(土)から2024年5月19日(日)まで開催する。
銅箔を用いた大型インスタレーションを展開
大西康明(おおにし やすあき)は、1979年に生まれ、空間への彫刻的なアプローチにより大規模なインスタレーション作品を発表してきたアーティストだ。大学時代に彫刻を学んだ大西は、型取り作業の経験を通して、ポジとネガの関係性や、物それ自体ではなくその周囲を捉えることに関心を寄せるようになり、余白や空洞、境界などをテーマに制作を行なってきた。
「大西康明 境の石」展では、大西が近年取り組んでいる、銅箔を用いた新作を紹介。銅箔は、さまざまな電子機器の内部で重要な役割を担っているものの、通常は人の目にふれないため、その存在が意識されることは少ない。大西は、人々の日常を裏側から支える銅箔に着目。銅箔をその機能から分離し、河原の石に被せて叩いて成形することで作り上げた、大型のインスタレーションを展開する。
河原の石は、地表を移動するなか、削られ、磨かれるという物理的な損失を経る一方、長い時間の蓄積と地球の記憶を宿している。大西の作品は、こうした石を用いて銅箔の型取りを行うことで、物事の存在と不在、不可視なものに光をあてるものとなっている。
なお、本展は、過去にポーラ美術振興財団の助成を受けた作家を紹介する展覧会シリーズ「HIRAKU Project」の第15回として開催されるものだ。
展覧会概要
HIRAKU Project Vol.15「大西康明 境の石」
会期:2023年12月16日(土)〜2024年5月19日(日) 会期中無休
会場:ポーラ美術館 1F アトリウム ギャラリー
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
観覧料:無料
【問い合わせ先】
ポーラ美術館
TEL:TEL 0460-84-2111
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