電子処方箋を導入している医療機関・薬局、2%のみ

2023年7月21日 11:28

印刷

記事提供元:スラド

2023年1月から運用が開始された電子処方箋だが、時事通信の記事によると、想定よりも導入が進んでおらず、導入している医療機関・薬局は、わずか2%にすぎないいう。厚生労働省によると2日時点で全国に約23万ある医療機関・薬局のうち、導入済みは2%の4690施設。内訳は9割が薬局(4229施設)で、医療機関側は461施設(医科診療所423、歯科診療所24、病院14)だけとなっている。このため、政府の設定している2024年度末にほぼ全施設をカバーするという目標の達成は厳しい状況にあるという(時事ドットコム)。

導入が進まない要因の一つとして、電子処方箋を発行する際に必要となる医療従事者の資格証明書「HPKIカード」の発行に時間がかかっていることが挙げられる。HPKIカードは医師や薬剤師などの資格を証明するもので、現在は受け取りまで通常より1~2か月ほど時間を要しているそうだ。また、導入を見送っている病院からは、補助金も受けられるが、経費負担が大きいとの指摘も出ている。導入した全国展開する大手調剤薬局からは、入力時間の短縮やミスが少なくなったと歓迎する声もあるが、それでも電子処方箋を受け付けたのは10店舗に満たない状況だという。 

スラドのコメントを読む | 政府 | Digital

 関連ストーリー:
電子処方箋システムの導入で投薬ミスが減少 2012年02月26日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事