今週のマーケット展望「日経平均予想は30000~31000円」マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(山崎みほ)

2023年5月22日 10:19

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記事提供元:フィスコ

*10:19JST 今週のマーケット展望「日経平均予想は30000~31000円」マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(山崎みほ)
皆さま、こんにちは、フィスコマーケットレポーター山崎みほの「マネックス証券の気になるレポート」です。

先週は日経平均が1年8カ月ぶりの3万円の大台を突破、バブル後の高値を更新しました。急ピッチな上昇から、利確の動きが入りやすいので、今週は調整に警戒しておきたいところです。

さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、5月22日に配信されました。そのなかから今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。

まず広木さんは、今週の相場について『ここまで異例の強さで上昇してきた日本株だが、今週はさすがに上昇一服となろう。テクニカル的な過熱感も強まっており、少なくとも日経平均はスピード調整となるだろう』と予想しています。

そして、『「少なくとも日経平均は」と書いた意味は、TOPIXは日経平均ほど過熱していないからだ。25日線乖離率も5%未満である。先週末19日の東証プライムの値上がり銘柄数は812、値下がり銘柄数は945で値下がり銘柄のほうが多い。すでに全面高という様相ではなくなっている』と補足しています。

ただし、『スピード調整となっても日経平均は3万円の大台を維持するだろう。3万円割れの水準ではこの相場に乗り遅れた投資家からの押し目買いが入りそうだ』と、広木さんはみているようです。

また、『改めて上場企業の好業績を確認できたことも相場の堅調さを支えるだろう』と広木さんはいいます。

その背景について、『最終的に決算を締めてみれば日経平均の今期予想EPSは増益で着地した。その結果、日経平均がバブル後高値更新の水準まで買われても、予想PERは14.40倍と上昇していない。依然として、過去10年平均の15倍を下回る水準にあり、割高感はない。こうしたことから調整があってもあくまでテクニカル的な過熱感を冷ますためのもので、深押しはないだろう』と説明しています。

そんな中、今週の主な経済指標については、『22日に国内の機械受注、23日に米国の5月製造業PMIの発表があり注目される。24日のFOMC議事録で今後の利上げに関する有力な手掛かりが得られるとは思えないので今回の重要度は低いだろう。26日に発表される米国のPCEコアデフレーターは6月のFOMCの重要な指標となるので注視したい』としています。

また、決算については『24日にエヌビディアの決算発表がある。足元では半導体関連のポジティブなニュースで半導体株の騰勢が強まっている時期だけに非常に注目度が高い』と言及しています。

最後に、日経平均の今週の予想レンジは『3万円ちょうど~3万1000円』としました。


参考にしてみてくださいね。


山崎みほの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを山崎みほの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコマーケットレポーター 山崎みほ《CS》

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