北米BMW、タカタのエアバッグ搭載した未修理車両を使用しないよう呼びかけ

2023年5月9日 11:31

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記事提供元:スラド

headless 曰く、 BMW of North America は 4 日、タカタ製エアバッグを搭載してリコール対象となっている車両の使用中止を求める「Do Not Drive」警告を出した(BMW のニュース記事Ars Technica の記事)。

対象となるのは 2000 年 ~ 2006 年式の M3 を含む BMW 3 シリーズ (E46) と 2000 年 ~ 2003 年式の M5 を含む 5 シリーズ (E39)、2000 年 ~ 2004 年式の X5 (E53) で、運転席側のエアバッグにタカタが製造したインフレーターが使われているものだ。これらの車両は既にタカタ関連の複数のリコールに含まれており、BMW では 2016 年からオーナーへの働きかけを行っているが、現在もおよそ 9 万台が未修理のままだという。

問題のインフレーターには長期にわたる温度変化や湿気により分解する高圧ガスが含まれており、劣化した状態でエアバッグが膨らむと金属製のインフレーターが破裂して乗員が破片で負傷する危険性がある。リコール開始から何年も経過し、危険性がさらに高まっていることから Do Not Drive へ引き上げたとのことだ。

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