ベネフィット・ワンとDeNA、特定保健指導の新サービスを共同開発へ

2023年2月10日 11:04

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サービスのイメージ。(画像: 発表資料より)

サービスのイメージ。(画像: 発表資料より)[写真拡大]

 ベネフィット・ワン(東京都新宿区)とディー・エヌ・エーのグループ会社Descヘルスケア(東京都渋谷区)は7日、特定保健指導に関する新サービスを共同で開発することに合意した。特定保健指導対象者が、楽しみながら健康習慣を身につけられるサービスを目指す。

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 政府は医療費の適正化や生活習慣病予防のため、特定保健指導の実施率45%を目標に掲げている。だが、2020年度の実施率は22.7%と大きく乖離している。今後も実施率を上げる取り組みを求める見込みで、2社はこれに対応するサービスを開発する。

 ベネフィット・ワンは、健康保険組合や企業に向けて、特定保健指導・検診予約代行など疾病予防のサービスをワンストップで提供している。医療機関や看護師、保健師、管理栄養士などのネットワークと蓄積した知見を活かす。

 Descヘルスケアは、ヘルスケアのエンターテインメントアプリ「kencom」を運営。健康診断の結果をもとに健康状態の変化をグラフで閲覧したり、リスクの高い疾患を知ることができるアプリで、歩いた歩数や体重などのライフログもグラフ表示できる。健康状態を分析し、マッチする医師のコラムや管理栄養士のレシピなどの記事も配信する。

 健康行動を行うとポイントが獲得できる仕様で、楽しみながら健康増進が図れることが特徴だ。アプリの運営で培った技術やノウハウを用いて、「楽しみながら」健康習慣を定着させるサービスの開発を目指す。

 特定保健指導とは、生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善によって予防効果が期待できると判断された人を対象に、保健師や管理栄養士など専門家が生活習慣の見直しをサポートするもの。40歳から74歳までを対象としている。増大する医療費の抑制と、生活習慣病予防のために厚生労働省が音頭をとって実施率を高めるよう推進している。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る

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