インテージホールディングスは23年6月期1Q減益だが通期2桁増益予想を据え置き

2022年11月9日 17:34

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  インテージホールディングス<4326>(東証プライム)は11月8日の取引時間終了後に23年6月期第1四半期連結業績を発表した。売上面は主力のマーケティング支援(消費財・サービス)のパネル調査やカスタムリサーチが牽引して増収だったが、利益面は前年の投資・経費執行遅れの反動や、マーケティング支援(ヘルスケア)のリサーチ事業の回復遅れなどで減益だった。ただし通期の2桁増益予想を据え置いている。第1四半期の進捗率は低水準だが、マーケティング支援(消費財・サービス)が牽引して収益拡大基調を期待したい。株価は地合い悪化も影響して戻り一服となり上値の重い形だ。目先的には第1四半期業績を嫌気する動きが優勢になる可能性もあるが下値限定的だろう。

■23年6月期1Q減益だが通期2桁増益予想を据え置き

 23年6月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比2.3%増の141億19百万円、営業利益が34.4%減の5億73百万円、経常利益が4.6%減の9億07百万円、そして親会社株主帰属四半期純利益が11.6%減の6億91百万円だった。

 売上面は主力のマーケティング支援(消費財・サービス)のパネル調査やカスタムリサーチが牽引して増収だったが、利益面は前年の投資・経費執行遅れの反動や、マーケティング支援(ヘルスケア)のリサーチ事業の回復遅れなどで減益だった。

 マーケティング支援(消費財・サービス)事業は売上高が6.5%増の91億79百万円だが、営業利益が70.0%減の1億12百万円だった。売上面は主力のパネル調査やカスタムリサーチが堅調に推移し、子会社リサーチ・アンド・イノベーションや海外事業も寄与して増収だったが、利益面は前年の投資・経費執行遅れの反動などで減益だった。

 マーケティング支援(ヘルスケア)事業は売上高が5.1%減の32億89百万円で、営業利益が13.0%減の3億74百万円だった。CRO(医薬品開発業務受託機関)は構造改革で収益改善したが、主力のリサーチ事業が前年のリソース再配置に伴う案件抑制からの回復が遅れた。

 ビジネスインテリジェンス事業は売上高が4.2%減の16億50百万円、営業利益が24.7%増の86百万円だった。売上面は子会社インテージテクノスフィアにおいて、コロナ禍の影響が残る旅行業界を中心に既存業界向けソリューションが低調だったが、利益面は原価低減や経費削減の効果で増益だった。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が22年6月期比6.3%増の640億円、営業利益が11.8%増の52億円、経常利益が13.1%増の56億円、親会社株主帰属当期純利益が17.0%増の40億円としている。配当予想は22年6月期比4円増配の42円(期末一括)としている。連続増配予想である。

 環境変化に柔軟かつスピーディーに対応しながら、データ利活用サービスやソリューションの開発、人材育成・強化などに取り組むとしている。第1四半期の進捗率は低水準だが、マーケティング支援(消費財・サービス)が牽引して収益拡大基調を期待したい。

■株価は下値限定的

 株価は地合い悪化も影響して戻り一服となり上値の重い形だ。目先的には第1四半期業績を嫌気する動きが優勢になる可能性もあるが下値限定的だろう。11月8日の終値は1628円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS101円93銭で算出)は約16倍、今期予想配当利回り(会社予想の42円で算出)は約2.6%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS776円32銭で算出)は約2.1倍、時価総額は約658億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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