オニツカタイガー、メキシコ企業が開発したサボテン由来のバイオ素材スニーカー発表

2022年10月28日 08:07

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記事提供元:アパレルウェブ

 「オニツカタイガー(Onitsuka Tiger)」 が2022年10月27日東京都千代田区にあるメキシコ大使館で、サボテン由来の素材を初めて採用した「MEXICO 66™ CACTFUL™」を発表。世界15ヵ国の 同ブランド旗艦店で 2023年1月に販売を開始する予定だ。

 

 発表したモデルは、同ブランドの代名詞ともいえる「MEXICO 66™」のアッパーに、サボテン由来のバイオ素材「デザート(DESSERTO)」を20%以上採用したもの。メインのシューズアッパー部分だけでなく、インナーソールやシューレースなどの他パーツ部分などにもリサイクル素材を採用している。

 

 「デザート」は、メキシコのスタートアップ企業「エイドリアンアンドマルテ(Adrian and Marte)」が開発した生分解性素材で、耐久性に優れ、紫外線にも強く、しなやかな風合いが特徴で、ファッション、革、家具業界にも活用されている。

 

 メキシコに数多く生息するウチワサボテンを由来としている同素材は、従来のアニマルレザーに比べ、製造過程での二酸化炭素排出量を80%削減することができるという。また、製造時に残ったウチワサボテンは飲食業界で食用にも利用されている。

 

 製作過程においても環境に配慮。かつ「オニツカタイガー」のインテリジェンス・テクノロジーに基づく品質・製品基準を満たしたグローバル規模で展開可能な新素材を「デザート」の技術者と共同開発した。





 同素材を使用した「MEXICO 66™」は、1966 年に「オニツカタイガー」として発表した「メキシコライン」(現在の オニツカタイガー ストライプ)や、1968年開催のスポーツの祭典メキシコ大会で、日本選手団が着用したシューズを、モデル名やデザインのルーツにしたものだ。

 

 その「MEXICO 66™」のアイコニックなデザイン要素はそのままに、リアルレザーでは表現が難しい、自然の恵みを描出したカラーバリエーションを実現。さらに軽量性を活かしたシューズ設計が生み出す履き心地も魅力だ。

 

 今回の新作のローンチに際し、駐日メキシコ大使館はシューズのデザインやコンセプトの監修も行ったという。在日メキシコ大使館 メルバ・プリーア大使は、取り組みについて「今回 オニツカ対ガーとともにメキシコのサボテンを通してこのような繋がりを持てることを光栄に思います。メキシコのサボテンを使用したこの素材を量産していくことで、世界で流通を促し、雇用創生、国交を繋ぎ、産業繁栄に繋がることを望みます」とコメントしている。
 
■MEXICO 66TM CACTFULTM





品番:1183C137

色番:100, 300, 400, 500, 750

価格:1万6,500円(税込)

カラー:CACTFUL WHITE/CACTFUL WHITE、CACTFUL YELLOW/CACTFUL YELLOW 、CACTFUL BLUE/CACTFUL BLUE、CACTFUL PURPLE/CACTFUL PURPLE、CACTFUL GREEN/CACTFUL GREEN

サイズ:22.5cm ~ 30.0cm, 31.0cm

発売予定:2023年1月
 
■「オニツカタイガー」特設サイト
 

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