【注目銘柄】グラファイトデザインは業績再上方修正を見直し値ごろ割安株買いが再燃

2022年10月20日 09:59

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 グラファイトデザイン<7847>(東証スタンダード)は、このところの上値抵抗線となっている25日移動平均線を上抜く動きを続けている。同社株は、今年10月13日に今2023年2月期業績の2回目の上方修正を発表したが、材料出尽くしとして戻り売りに押されていたが、再上方修正された今期業績が、期初予想の減収減益予想から増収増益に転換し増益幅を拡大することを見直し低位値ごろの割安株買いが再燃した。新型コロナウイルス感染症の感染対策で行動制限が緩和されたことも、ゴルフ人気を高め同社のゴルフクラブシャフトに追い風となるとして合わせて期待材料となっている。

■自社ブランドシャフトもカスタムシャフトも受注好調

 同社の今2023年2月期業績は、今年8月に第2四半期(2022年3月~8月期、2Q業績)・通期業績とも上方修正された。10月13日に開示されたその今期2Q累計業績は、上方修正値を上ぶれて着地しており、同時に通期業績を再上方修正した。売り上げを8月の修正値より1億5800万円、営業利益を6500万円、経常利益を6500万円、純利益を6000万円それぞれ引き上げたもので、売り上げ34億5800万円(前期比3.8%増)、営業利益7億3500万円(同4.4%増)、経常利益8億2700万円(同9.2%増)、純利益5億6600万円(同9.7%増)と見込んだ。コロナ禍がなお続くなか、三密回避のスポーツとしてゴルフが定着し国内外のゴルフ人気が継続しており、自社ブランドシャフトの各ゴルフショップからの直販受注と、各クラブメーカーからのカスタムシャフトの受注とが好調に推移し、為替相場が円安・ドル高で推移していることも寄与した。

 同社は、期初に今期業績の減収減益転換を予想したことから、前期に好業績連動で実施した特別配当15円を廃して今期年間配当を20円(前期実績35円)に減配を予定しているが、今期業績の2回の上方修正で今後は、前期と同様に当別配当上乗せの配当異動にも注目が集まることになる。なお今期から配当方針を変更し、期末配当一本の配当を年2回としており、中間配当は10円として実施済みである。

■低PER・PBR修正で戻り高値抜けから年初来高値にチャレンジ

 株価は、今期業績の減収益転換・減配予想で年初来安値503円へ売られ、今期第1四半期の好決算で639円高値へリバウンドし、今期業績の1回目の上方修正とともに窓を開けて戻り高値699円まで急伸したが、材料出尽くし感から上値が25日線に抑えられて上値の伸びが鈍いとして戻り売りの押されほぼ往って来いの調整が続いた。PERは6.8倍、PBRは0.81倍、年間配当利回りも3.35%と下げ過ぎを示唆しており、25日線を上抜き戻り高値奪回から年初来高値737円にチャレンジしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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