ロシアのプーチン大統領、軍の部分動員令に署名

2022年9月22日 16:58

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 ロシアのプーチン大統領は21日、国民向けのテレビ演説で、ウクライナでの軍事作戦について「東部ドンバス地域を解放するという主な目的は今も変わっていない」と述べ、作戦の継続を強調。さらに部分動員令に署名したことを発表した(NHK, ロイター, AFP通信, テレ朝news)。

ウクライナとの戦争において、ロシアはこれまでロシア本国からは職業軍人だけを派遣していた(※占領地の住民は動員済)が、今後は予備役など国民を部分的に動員する。動員の規模は30万人と報じられている。また欧米諸国による核の脅威を訴え、ロシア本土とウクライナにある親ロシア派地域の安全が脅かされた場合は、ロシアが持っている全ての武器の使用も辞さないとして、核兵器の使用も示唆した。

 ロイターの記事によれば、動員令は徴兵ではなく軍務経験者全員が対象となる。なお大規模な国民の動員には戦争を宣言する必要があるのではと言われてきたが、これに関する報道はなく従来通り「特別軍事作戦」のままでいく模様。またロシアは23日から27日にかけて、ドネツク、ルハンスク、ザポリージャ、ケルソンなどで住民投票を強行しようとしているが、住民投票でウクライナの領土を正式に併合することで、核兵器を使用するための口実を得る可能性があるとしている(ロイターテレ朝NEWSテレ東BIZ[動画])。

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