プログラミングの副業 ポートフォリオで営業力をアップさせる (1)

2022年7月9日 07:59

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 プログラミングは人気副業のひとつだが、初心者が安定した収入を得るのは簡単ではない。本記事では、プログラミングの副業に不可欠なポートフォリオを、案件獲得に活用する方法について紹介する。

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■プログラミングの副業で稼ぐには営業力も不可欠

 プログラミングの副業は、まず言語選びが重要だ。初心者の場合は、プログラミング言語やスキルを学ぶだけでも精一杯だろう。学習が終われば、本格的にプログラミングの副業を開始するわけだが、ここで大きな壁となるのが案件獲得である。

 プログラミングの副業では、エンジニアとして仕事をするが、同時にフリーランス・個人事業主である点が重要である。つまり、自分自身がひとつの会社となるのだ。雇用されている場合、エンジニアは技術的な業務に専念することができる。だが副業では、案件を獲得するための営業も自身で行わなければならないのだ。プログラミングの副業は、エンジニアと営業を両方こなすことが不可欠なのである。

 副業を始めるにあたって、あらかじめ人脈があれば、スタートから十分な案件がある状態となるだろう。だが初心者の場合は、足がかりとなる実績や実務経験が不足している。そのため、クラウドソーシングなどでプログラミングの副業をするなら、まずはタスク案件から少しずつ積み上げていくことになる。

 他には、キャリアサポートも行っているプログラミングスクールを活用するのもひとつの選択肢だ。スクールが提携している仕事斡旋サービスに登録することで、卒業後からすぐに副業案件を獲得できる可能性を高められる。

■副業エンジニアならポートフォリオを充実させるべき

 プログラミングの副業をするにあたって、主な営業活動は応募、メッセージ、ポートフォリオの作成だ。応募というのは、クラウドソーシングで募集している案件に応募することだ。報酬の単価によってライバルのレベルも上がるため、自身のスキルが競争力に見合っていないと当選するのは難しい。クライアントにメッセージを送る攻めの営業もできるが、実績が足らなければ案件獲得の可能性は低いだろう。

 ポートフォリオとは、副業者の実績を集めたものである。過去の仕事や作品などが、ポートフォリオだ。クライアントにとって、経歴や実務年数などを除けば、ポートフォリオが副業者のスキルレベルを測れる数少ない判断材料である。そのため、ポートフォリオを充実させることは、プログラミングの副業を成功させるために重要な位置を占めているのだ。

 実務経験がない初心者の場合は、ポートフォリオサイトを活用するのがおすすめだ。そもそもポートフォリオになる過去の実績がない初心者にとって、自身のスキルレベルを示せる機会が必要となる。ポートフォリオサイトとは自身をアピールするためのWebサイトだ。

 ポートフォリオサイト作成をサポートするサービスもあり、アシスト機能を使うことで人目を引くデザインを簡単に作れる。しかし本格的にプログラミングの副業をするなら、アシスト機能やテンプレートを使わずに、自身でポートフォリオサイトを作成する方がおすすめだ。

 クライアント側もポートフォリオサイトの存在を認識しているため、テンプレートやプリセットを多用していたのでは、副業者のスキルレベルを正確に把握できない。実績はないがスキルには自信があるなら、自身でポートフォリオサイトを手作りした方が、スキルを存分にアピールできる。(記事:西島武・記事一覧を見る

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