4日の中国本土市場概況:上海総合0.5%高で反発、医薬品セクター急伸

2022年7月4日 17:04

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記事提供元:フィスコ

*17:04JST 4日の中国本土市場概況:上海総合0.5%高で反発、医薬品セクター急伸
週明け4日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比17.79ポイント(0.53%)高の3405.43ポイント(上海A株指数は0.53%高の3569.07ポイント)と反発した。


中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。先週の国務院(内閣に相当)常務会議では、3000億人民元(約6兆400億円)の債券を発行し、重大プロジェクトを支援する方針が示された。中国政府はこのところ、産業支援や消費拡大、雇用安定などの対策を矢継ぎ早に策定している。また、足もとの製造業景況感が改善した点も改めて材料視された。国内の新型コロナウイルス感染再拡大などを不安視した売りが先行したものの、下値は堅く、指数は程なくプラスに転じている。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、医薬品の上げが目立つ。人福医薬集団(600079/SH)が6.8%高、薬明康徳(603259/SH)が6.1%高、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が5.7%高、上海復星医薬集団(600196/SH)が4.9%高で引けた。


発電株も高い。華電国際電力(600027/SH)が9.9%(ストップ高)、大唐国際発電(601991/SH)が6.1%、華能国際電力(600011/SH)が5.2%ずつ上昇した。エネルギー株、素材株、軍事関連株なども買われている。


半面、ハイテク株はさえない。携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(600745/SH)が5.8%安、半導体デバイスの上海韋爾半導体(603501/SH)が5.3%安、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が3.8%安、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が3.5%安で取引を終えた。不動産株、銀行・保険株、自動車株、空運株も売られている。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.16ポイント(0.38%)高の309.54ポイント、深センB株指数が6.25ポイント(0.52%)高の1208.77ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《FA》

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