新興市場銘柄ダイジェスト:バンクオブイノベは大幅に5日ぶり反発、東京通信がストップ高

2022年6月17日 15:07

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記事提供元:フィスコ

*15:07JST 新興市場銘柄ダイジェスト:バンクオブイノベは大幅に5日ぶり反発、東京通信がストップ高
<7363> ベビーカレンダー 2397 -161
朝高後に下落に転じる。15日に上限4万株(1.00億円)の自社株買いを実施すると発表したことが引き続き買い材料視され買い先行で始まった。こども家庭庁が23年4月に発足することが決まり、子育て支援の推進で妊娠・出産・育児の情報メディアを手掛ける同社は恩恵を受けるとの見方も買いを支えていたもよう。しかし、地合いの悪化で全体相場が大きく下落するなか、徐々に利益確定売りに押される形に。なお、発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合を4.93%から4.38%に訂正している。

<2998> クリアル 1070 +20
もみ合い。販売用不動産として東京都北区の共同住宅(鉄筋コンクリート造、地上9階)を取得すると発表している。引渡予定日は7月4日。自社が運営する不動産ファンドオンラインマーケット「CREAL」でクラウドファンディングによる商品提供のパイプラインとすることが目的。取得価格は非開示だが、22年3月期の純資産(10.45億円)の30%相当額以上としている。

<7359> 東京通信 990 +150
ストップ高。インターネット事業部門に所属するアプリプロデューサーが、19日放送のテレビ番組(再放送)に出演すると発表している。就職活動を控えた学生や転職を考えている若者向けの番組で、東京通信のアプリプロデューサーが密着取材を受け、業務内容やヒットアプリ製作の秘訣などを紹介するという。テレビへの露出で同社アプリの認知度が向上するとの期待から買いが入っているようだ。

<4575> CANBAS 465 +49
一時ストップ高。15日にCBP501臨床第2相試験の3剤併用投与群で部分奏効(がんの縮小)が確認されたと発表し、引き続き買い材料視されている。対象は膵臓がん3次治療で、現在までに承認された医薬品や治療はない。キャンバスによると、今回の部分奏効は1例で偶然のおそれは否定できないものの、十分に間隔を空けた複数回の測定による慎重な確認であることなどから、CBP501の有望さを示している可能性があると判断したという。

<2158> FRONTEO 978 -21
年初来安値。自社開発したAIエンジンを搭載したAIレビューツール「KIBIT Automator」で、文書レビューの最大10倍の計算速度向上と作業費用換算で最大10%のコスト削減に相当する精度向上を実現したと発表している。「KIBIT Automator」は、米国民事訴訟の公判手続きで必要となる証拠開示の文書レビュー作業の効率向上などを目的としたAIツール。ただ、前日の米国株の急落を受けた地合い悪化で売りに押されている。

<4393> バンクオブイノベ 2518 +190
大幅に5日ぶり反発。ゲーム恋活アプリ「恋庭」の5月の課金高が前月比21%増の1.05億円となり、過去最高を更新したと発表している。「恋庭」はゲームを楽しみながら友達作りや恋人探しができるアプリ。新作RPG「メメントモリ」のリリース時期を22年9月期第4四半期(7-9月)に延期したことが嫌気されて前日に株価が急落したため、下げ過ぎ感からの買い戻しも入っているようだ。《ST》

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