日経平均は156円高でスタート、フジクラやバンナムHDなどが上昇

2022年6月8日 09:31

印刷

記事提供元:フィスコ

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;28100.26;+156.31TOPIX;1954.54;+7.51


[寄り付き概況]

 8日の日経平均は156.31円高の28100.26円と4日続伸して取引を開始した。前日7日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は264.36ドル高の33180.14ドル、ナスダックは113.86ポイント高の12175.23で取引を終了した。小売り大手のターゲットが業績見通しを下方修正したことで下落し、小売銘柄を中心に業績の悪化を懸念する売りが波及した。インフレと利上げによる景気後退への懸念は根強く、また週後半に発表を控える5月消費者物価指数(CPI)の動向を見極めたいとの思惑から、動きづらく方向感のない展開。その後、長期金利が低下するとハイテク株を中心に買い戻され、午後は堅調に推移した。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなったことに加え、昨日の日経平均がわずかだが200日移動平均線を上回って取引を終えたことも相場の先高観を強めた。一方、日経平均が昨日までの3日続伸で500円を超す上げとなったことから短期的な利益確定売りが出やすく、また、明日の欧州中央銀行(ECB)理事会の結果発表や10日の5月の米消費者物価指数(CPI)発表を控え、これらの結果を見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された4月の国際収支状況(速報)によると、経常収支は5011億円の黒字だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は5109億円の黒字だった。今日はANYCOLOR<5032>が東証グロースに上場した。

 セクター別では、ゴム製品、機械、金属製品、不動産業、鉱業などが値上がり率上位、保険業、銀行業、空運業、海運業、電気・ガス業などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、フジクラ<5803>、バンナムHD<7832>、富士フイルム<4901>、三井不<8801>、ルネサス<6723>、ダイキン<6367>、INPEX<1605>、日本電産<6594>、伊藤忠<8001>、SMC<6273>、大阪チタ <5726>、ブリヂストン<5108>、川崎重<7012>、IHI<7013>、三菱重<7011>などが上昇。他方、第一生命HD<8750>、レノバ<9519>、OLC<4661>、三菱UFJ<8306>、楽天グループ<4755>、三井住友<8316>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>などが下落している。 《FA》

関連記事