日経平均は386円安でスタート、ファナックや日東電などが下落

2022年4月27日 09:31

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;26313.14;-386.97TOPIX;1853.39;-25.12


[寄り付き概況]

 27日の日経平均は386.97円安の26313.14円と反落して取引を開始した。前日26日のダウ平均は809.28ドル安の33240.18ドル、ナスダックは514.11ポイント安の12490.74で取引を終了した。高金利や景気後退懸念で、投資家心理が悪化し、寄り付き後、下落。ロシア外相が核戦争のリスクに言及したほか、ロシアがポーランドへの天然ガス供給停止予告をしたとの報道も売り材料となった。さらに、主要企業決算で、全般的に内容は予想を上回っているものの、コストの上昇などを理由に悲観的な見通しが目立ち、投資家のさらなる失望感に繋がり終日軟調に推移。引けにかけて下げ幅を拡大した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が大きく下落したことが東京市場の株価の重しとなり、また、外為市場で1ドル=127円20銭前後と昨日15時頃に比べ80-90銭程度円高・ドル安に振れたことが東京市場の輸出株などの株価を抑えた。さらに、中国で新型コロナ感染が拡大しており、上海市以外に都市封鎖(ロックダウン)が拡大するとの警戒感が強まっていることに加え、ここから発表が本格化する22年3月期決算を見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあった。一方、昨日の日経平均が朝方に伸び悩んだ後は底堅く推移したことから下値は堅いとの見方もあり、株価下支え要因となったが、寄付き段階では売りが優勢だった。今日は、モイ<5031>、ストレージ王<2997>が東証グロースに上場した。

 セクター別では、証券商品先物、空運業、電気機器、金属製品、機械などが値下がり率上位、電気・ガス業が値上がりしている。東証プライムの売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>、日東電<6988>、ルネサス<6723>、レーザーテック<6920>、村田製<6981>、キヤノン<7751>、HOYA<7741>、日本製鉄<5401>、野村<8604>などが下落。他方、アサヒ<2502>、キリンHD<2503>、三菱重<7011>、東電力HD<9501>、INPEX<1605>、東京海上<8766>などが上昇している。 《FA》

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