映画『ドリームプラン』ウィル・スミス主演、世界最強テニスプレーヤー姉妹を育てた父親の実話

2022年1月9日 17:04

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記事提供元:ファッションプレス

 映画『ドリームプラン』が、2022年2月23日(祝・水)に公開される。主演・プロデューサーはウィル・スミス。

第79回ゴールデン・グローブ賞では、ドラマ部門<作品賞>にノミネート、ウィル・スミスが<主演男優賞>、アーンジャニュー・エリスが助演女優賞、ビヨンセの「ビー・アライヴ」が歌曲賞の候補となった。

■世界最強テニスプレイヤー姉妹を育てた父親の実話

 映画『ドリームプラン』は、世界最強のテニスプレーヤーとも称されるビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹を育て上げた父リチャード・ウィリアムズを描いた伝記作品。2人をテニス界の女王へと導いたのは、“テニス経験皆無”の父親が独学で作り上げた「計画書=ドリームプラン」だったー。彼はどのようにして、姉妹を天才プレイヤーに育て上げたのか?世界の常識を変えた、驚異の実話が明かされる。

■ビーナス&セリーナ姉妹とは?

 ビーナス&セリーナ姉妹は、女子プロテニス界のトップに10年以上にわたり君臨。ビーナスはグランドスラム(全豪オープン・全仏オープン・ウィンブルドン・全米オープンのテニス界の世界4大大会を制覇)を7回、セリーナは23回(女性歴代2位)、オリンピックでは2人合わせて5つの金メダルを獲得している。

女子プロテニス史に名を残す2人の偉大なプレーヤーは、大坂なおみにも影響を与えた。その大坂が、2021年の全豪オープン女子シングルス準決勝ではセリーナに勝利。試合後、両者が抱擁するシーンに、世界中のファンが歓喜したことも記憶に新しい。

■主演ウィル・スミスが破天荒な父親役に

 ■リチャード・ウィリアムズ(ウィル・スミス)
後に世界最強テニスプレイヤー姉妹となる2人の実父リチャード。彼女たちが生まれる前にTVで優勝したテニスプレーヤーが4万ドルの小切手を受け取る姿を見て、「子どもを最高のテニスプレーヤーにしよう!」と決意する。テニス未経験にも関わらず、独学でテニスの教育法を研究し、78ページにも及ぶ成功への計画書、“常識破り”の「ドリームプラン」を実行した。

ギャング蔓延るロサンゼルス郡南部・コンプトン市の公営のテニスコートで、リチャードは周りから批判を受けながらも、数々の問題を乗り越えながら、娘たちを史上最強のプロテニスプレイヤーに育て上げていく。

 主演を務めるのは、ウィル・スミス。『ジェミニマン』『バッドボーイズ フォー・ライフ』などのアクション映画や、ディズニー実写化映画『アラジン』といったエンターテイメント作品、『素晴らしきかな、人生』『コンカッション』といったドラマ作品など、さまざまな作品で存在感を発揮する彼が、型破りな父親を演じ切る。

 ■オラシーン・ウィリアムズ(アーンジャニュー・エリス)
姉妹の母親。テニスのコーチになるために独自のトレーニングをしながら、同時に仕事もする。演じるのは、ドラマシリーズ「ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路」でエミー賞最優秀助演女優賞(ドラマシリーズ部門)にノミネートされ、『ビール・ストリートの恋人たち』にも出演しているアーンジャニュー・エリス。

 ■ビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹(サナイヤ・シドニー、デミ・シングルトン)
女子プロテニス界のトップに10年以上にわたり君臨する最強姉妹。演じたサナイヤ・シドニーとデミ・シングルトンは、テニスの厳しいトレーニングプログラムを受け、撮影に臨んだという。また、ビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹本人に会い、演技に生かした。

 ■タンディ・プライス(ミケイラ・ラシェ・バーソロミュー)

■イシャ・プライス(ダニエル・ローソン)

■リンドリア・プライス(レイラ・クロフォード)

ビーナスとセリーナの3人の姉たち。父リチャード、母オラシーンは働きづめだったため、彼女たちは放課後から電灯が消えるまでコートの周辺にいて妹たちの面倒をみた。

 映画『ドリームプラン』には、マルチメディア/映画プロデューサーとなったイシャが、セリーナ、ビーナスと共に製作総指揮として参加。また、リンドリアも衣装係を務めている。

 ■リック・メイシー(ジョン・バーンサル)
超ポジティブなテニス・アカデミーの指導者。『フォードvsフェラーリ』『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』のジョン・バーンサルが担当する。

■ポール・コーエン(トニー・ゴールドウィン)

ビーナスの最初のプロコーチで、ジョン・マッケンローやピート・サンプラスが活躍していた70年代、80年代、そして90年代のトップコーチ。多くのジュニアを指導しており、リチャード・ウィリアムズがテニス雑誌で彼がマッケンローのコーチをしているのを見て、売り込みの電話をかけた。演じるのは、『ゴースト/ニューヨークの幻』『ラスト サムライ』のトニー・ゴールドウィン。

■“アカデミー賞に期待”ウィル・スミスが明かす役作り

 主演ウィル・スミスは、アカデミー賞前哨戦となる第79回ゴールデン・グローブ賞で、主演男優賞にノミネート。これまで『ALI アリ』『幸せのちから』で2度アカデミー賞にノミネートされているが、『ドリームプラン』で3度目のアカデミー主演男優賞ノミネートも期待されている。

 ウィル・スミスは「役を理解するために俳優の経るプロセスは本当に不思議で、何がその役に入り込めるきっかけになるのかわからない」と役作りについて言及した上で、今回のリチャード役の場合は「僕の実娘ウィローとのつながりが役づくりのきっかけとなった。ウィローとの関係や彼女のキャリアを活かすことで、僕はリチャードがビーナスやセリーナとの間に築いた距離感を見いだすことができたんだ」とコメント。

また「押し付けたり、追い込んだり、叩き込んだりしない」リチャードの教育方針に感銘を受けたと言い、「ビーナス本人から聞いたすばらしい逸話がある。彼女たちが子どもの頃に問題を起こしたとき、その罰はテニスができないということだったそうだ。そこでリチャードは、押し付けるのではなく、家族として選んだ夢に向かう彼女たちに従っていくという、すばらしい考え方を見つけたんだ」と、ビーナス本人との会話からも、役作りのヒントを得たと明かしている。

■夢に向かって心を一つにする“家族”の物語

 監督はレイナルド・マーカス・グリーン、脚本はザック・ベイリンが担当。

レイナルド・マーカス・グリーン監督は、映画について「言うまでもないが、これは家族全員を描く物語だ」とコメント。夢を叶えるために心をひとつにして取り組む“家族の力”に共感し、映画にしなくてはならないと強く思ったという。

また、脚本を手掛けたザック・ベイリンは、劇中には登場するいくつかの信じがたいエピソードについて、「脚本のほぼすべての内容が事実に基づいている」と語る。「物語についてよく知らなかった私のマネジャーに、脚本を読んでもらおうと初めて送ったとき、返ってきたメッセージは『これ全部、本当に起こったことじゃないよね? そうだろ?』『違った。すべてが事実に忠実なんだね』だった。この家族は、信じがたい驚きの人生を送っている。」とも明かした。

■エンディングテーマはビヨンセ

 映画『ドリームプラン』のエンディングテーマを歌い上げるのは、2021年のグラミー賞で計4部門受賞、累計28回の受賞により“女性アーティストとして最多受賞”の新記録を樹立したビヨンセ。『ドリームプラン』のためのオリジナルソングである新曲「ビー・アライヴ」で、物語のエンディングを彩る。

【詳細】
映画『ドリームプラン』
公開日:2022年2月23日(祝・水)
製作:ウィル・スミス、ティモシー・ホワイト、トレバー・ホワイト、セリーナ・ウィリアムズ、ビーナス・ウィリアムズ
監督:レイナルド・マーカス・グリーン
脚本:ザック・ベイリン
撮影:ロバート・エルスウィット
出演:ウィル・スミス、アーンジャニュー・エリス、サナイヤ・シドニー、デミ・シングルトン、トニー・ゴールドウィン、ジョン・バーンサル
配給:ワーナー・ブラザース映画

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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