SAPジャパン、プロボノ活動でNPOを支援

2021年12月13日 11:15

印刷

 SAPジャパン(東京都千代田区)とNPO法人サービスグラントは9日、NPOが抱える課題の解決をサポートする「プロボノ活動」を実施したと発表した。7月から11月までの約3.5カ月で、3つのNPO支援を実施した。

【こちらも】副業の新たなスタイル! プロボノのススメ

 SAPジャパンの18名の有志が、専門性を活かしてボランティアに取り組むプロボノ活動を実施。安心して子育てを楽しめる社会をつくることを目的にしたNPO法人「ワーカーズ・コレクティブちろりん村」には、寄付支援を増やすための広報ツールの作成を行うことでサポート。コロナの影響で対面イベントが中止になり、資金不足に陥っていたという。

 外国人の生活支援や日本語学習、文化交流事業などを行う「四街道市国際交流協会」では、人員不足によって業務効率を上げることが喫緊の課題となっていたため、会員の情報管理などの業務フロー設計を実施。

 NPO法人「ウィメンズアクションネットワーク」は、ジェンダー平等の社会実現を目指して活動。女性向けに相互交流や情報提供を手掛けており、その中でミニコミ誌の電子図書館を運営している。だが、資料データベースに課題があり、適切に検索できないなどの問題が生じていた。そこで、データべースの課題整理を行い、改善提案を実施するなどした。

 SAPジャパンは、国を挙げて解決すべき社会課題である「ナショナルアジェンダ」を重要な事業ドメインに据えている。それを加速するために、社員がそれぞれCSRに主体的に参加する企業文化づくりに注力している。プロボノの活動は、その中で推進している活動のひとつだ。

 もともとプロボノを推進しているサービスグラントが、コーディネートを行い、SAPジャパンはイノベーションやテクノロジーなどの知見、ソリューションを活かして今回のサポート活動を行った。

 SAPジャパンは、ドイツに本部を置くSAPの日本法人として1992年に設立。エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェアの提供を事業領域としている。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る

関連記事