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日本生協連、2021年度上期は前年下回るもコロナ前よりは増 巣ごもり需要に落ち着き
生協の宅配カタログ(日本生協連発表資料より)[写真拡大]
日本生活協同組合連合会傘下の主要生協の2021年度上期(3月21日~9月20日)売上高は、コロナ禍の巣ごもり需要に落ち着きが見られたものの、宅配、店舗販売ともコロナ禍前の2019年度同期を上回って堅調に推移していることが分かった。すぐに食べられる惣菜が引き続き好調で、売り上げを牽引している。
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日本生協連のまとめによると、全国65の主要地域生協の上期売上高は宅配事業が前年同期比で0.8%減。2020年最初の緊急事態宣言で宅配需要が大きく伸びた反動から、5月の売上高が7.6%減と落ち込んだのが響いた。だが5月以外はほぼ前年度並みか、それ以上の売り上げを記録しているほか、2019年度同期比だと16.9%の伸びを示している。
店舗事業は新型コロナウイルス感染拡大第3波、第4波の影響を強く受け、8月まで前年度割れした結果、前年同期比3.7%減となった。感染状況が落ち着いた9月は持ち直し、前年同月を1.5%上回っている。2019年度同期比では、各月とも売上高が伸びており、全体で5%増を記録した。
売り上げが伸びた商品は宅配事業で冷凍食品。特に米食や麺類が人気を集めた。店舗事業では惣菜が引き続き好調を維持している。
日本生協連の上期総供給額は前年同期比2.2%減の2,210億円。2019年度同期比13.2%増で、堅調な推移を見せた。事業別ではギフト事業を除いて前年同期をわずかに下回ったものの、2019年度同期と比較すれば全事業が10%以上の伸びを示している。
生協の宅配カタログは全組合員に同じ情報を提供するため、毎週相当なボリュームがある。組合員から「不要なカタログを割愛してほしい」「環境に配慮して紙を節約すべき」などの声が多く寄せられていることから、過去の注文履歴をAI(人工知能)が検討し、カタログを配布するかどうか判断する仕組みを新たに構築する。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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