国内不正検知大手のインテリジェントウェイブはカード不正利用の検知精度向上の実証実験に成功しシリコンバレーの新AI技術「RIME」を採用

2021年9月28日 14:56

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

国内で高まるカード不正利用被害への対策の一環として、インテリジェント ウェイブ(IWI)<4847>(東1)は9月28日、AIセキュリティベンチャーであるRobust Intelligence社(本社:アメリカ合衆国カリフォルニア州:RI)のAIエンジン「RIME」による、IWIが提供する不正検知ソリューションのひとつである「FARISスコアリングサービス」の不正検知精度向上、AIチューニング負荷の軽減に関する実証実験に成功し、正式に「RIME」を採用したと発表。

国内で高まるカード不正利用被害への対策の一環として、インテリジェント ウェイブ(IWI)<4847>(東1)は9月28日、AIセキュリティベンチャーであるRobust Intelligence社(本社:アメリカ合衆国カリフォルニア州:RI)のAIエンジン「RIME」による、IWIが提供する不正検知ソリューションのひとつである「FARISスコアリングサービス」の不正検知精度向上、AIチューニング負荷の軽減に関する実証実験に成功し、正式に「RIME」を採用したと発表。[写真拡大]

■不正利用の検知精度が向上、不正利用被害の削減に貢献

 国内で高まるカード不正利用被害への対策の一環として、インテリジェント ウェイブ(IWI)<4847>(東1)は9月28日、AIセキュリティベンチャーであるRobust Intelligence社(本社:アメリカ合衆国カリフォルニア州:RI)のAIエンジン「RIME」による、IWIが提供する不正検知ソリューションのひとつである「FARISスコアリングサービス」の不正検知精度向上、AIチューニング負荷の軽減に関する実証実験に成功し、正式に「RIME」を採用したと発表。

■IWIの不正被害削減を目的とする取組み

 昨今、キャッシュレスによるトランザクション量が増加し、連れて不正取引についても増加の傾向がみられている。カード決済の不正検知業務負荷はコロナ禍における非接触ニーズの高まりも背景にあり、今後も増大していくことが考えられる。IWIでは、カード発行会社(イシュア)をはじめとする顧客の課題解決のため、不正検知分野において、スコアリングの研究、不正アタックに対する自動防御機能、不正情報の共有システム等、様々な取組みを開始している。その取組みの一つとして、IWIが提供するFARISスコアリングサービスの検知精度向上に向けた実証実験を行った。

■RIMEの機能

 RIMEは、蓄積されたビッグデータから、既存運用中の機械学習モデルやルールの弱点を発見する製品。モデルに対し様々なテスト(AI Stress Testing)を走らせることによって機械学習モデルの修正点を特定し、AI運用の改善を行うことが可能。

■実証実験の概要

 IWI開発の不正検知システムに対して、RIMEを用いて以下のとおり実験を行った。

(1)不正利用が行われたかを判断する既存のスコアモデルに対し、RIMEによるモデルチューニングを実施したところ、カード利用阻害および不正被害の検知精度が向上した。

(2)RIMEを用いてスコアモデルの生成後、個社に合わせたチューニングを実施したところ、不正被害の検知精度が向上した。

■不正検知システムについて】

 IWIは、カード不正利用を検知し、不正な取引による被害を防止するため、不正検知システムを開発している。あらかじめ設定したルールとスコアリング機能を基に、リアルタイムで不正利用を検知することが可能なシステム「ACEPlus」、また、「ACEPlus」の機能一式を提供するクラウドサービスである「IFINDS」を提供し、国内の高いシェアを獲得している。

■FARISスコアリングサービスについて

 FARISスコアリングサービスは、上記不正検知システムにおけるスコアリング機能の精度向上のため、AIを駆使した高度なアルゴリズムを搭載したサービス。同サービスの更なる精度向上のため、RIMEを継続的に利用することを決定致した。不正利用被害の削減に向けて、今後も検知精度向上のための開発・検証を行っていくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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