【市場反応】米Q2GDP改定値/新規失業保険申請件数、冴えない結果もテーパー観測にドル底堅い

2021年8月26日 22:40

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記事提供元:フィスコ


*22:40JST 【市場反応】米Q2GDP改定値/新規失業保険申請件数、冴えない結果もテーパー観測にドル底堅い
米商務省が発表した4-6月期国内総生産(GDP)改定値は前期比年率+6.6%となった。伸びは、速報値+6.5%から上方修正された。伸びは4四半期連続で、戦後最大を記録した昨年7-9月期来で最大となった。しかし、予想に達しなかった。同期個人消費改定値は前期比年率+11.9%と、やはり速報値+11.8%から上方修正されたものの予想を下回った。

同時刻に労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数(8/21)は前週比4000件増の35.3万件と5週間ぶりの増加で、予想35.0万件も小幅上回った。失業保険継続受給者数(8/14)は286.2万人と、前回から一段と減少し、パンデミック以降で最小となったが、予想277.2万人は上回った。

冴えない結果発表直後、一時金利は低下しドル売りが優勢となった。その後、セントルイス連銀のブラード総裁が速やかな緩和縮小の必要性を主張したため金利が再び上昇しドル買いが再燃。

ドル・円は109円97銭まで下落後、110円22銭まで上昇する展開となった。ユーロ・ドルは
1.1775ドルから1.1748ドルまで下落した。
【経済指標】
・米・4-6月期GDP改定値:前期比年率+6.6%(予想:+6.7%、速報値:+6.5%)
・米・4-6月期個人消費改定値:前期比年率+11.9%(予想:+12.2%、速報値:+11.8
%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:35.3万件(予想:35.0万件、前回:34.9万件←34.8万件)
・米・失業保険継続受給者数:286.2万人(予想:277.2万人、前回:286.5万人←282.0万人)《KY》

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