今日の為替市場ポイント:米長期金利の低下を意識して円売り抑制の可能性

2021年7月19日 08:32

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記事提供元:フィスコ


*08:32JST 今日の為替市場ポイント:米長期金利の低下を意識して円売り抑制の可能性
16日のドル・円は、東京市場では109円73銭から110円22銭まで反発。欧米市場では、110円34銭から110円04銭まで反落し、110円08銭で取引終了。本日19日のドル・円は主に110円近辺で推移か。米長期金利の低下を意識してリスク選好的な円売りは引き続き抑制される可能性がある。

16日の米国債券市場で10年債利回りは伸び悩んだ。この日発表された6月米小売売上高は予想に反して増加したが、7月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は6月実績を下回ったことや。新型コロナウイルス変異株(デルタ株)の感染拡大を警戒して米国株式が下落したことが債券利回りの上昇を抑えたようだ。

ただ、今週発表される7月の米マークイット製造業PMIとサービス業PMIなどの経済指標が市場予想を上回った場合、米FRBによる量的緩和策の早期縮小観測は再び強まり、ドルは主要通貨に対して強い動きを見せる可能性がありそうだ。欧州中央銀行(ECB)は現行の大規模な金融緩和策を長期間維持する可能性が高いことも、ドル相場の下支え要因とみられる。《FA》

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