2月外食市場、13カ月連続マイナスに 2カ月連続で2000億円割れ リクルート調査

2021年4月1日 16:52

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 リクルートライフスタイルの調査によると、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言により、2月の外食市場規模は、1月に続いて大きくマイナスとなったことが分かった。

【前月は】1月外食市場、12カ月連続のマイナスに 6カ月ぶりに2000億円割れ リクルート調査

■2カ月連続で外食市場規模が2,000億円割れ

 3月30日、リクルートライフスタイルが2021年2月の外食市場調査を発表した。2月の外食市場規模は前年同月比1,699億円減の1,362億円で、13カ月連続マイナスとなっただけでなく、2カ月連続で2,000億円を下回った。外食実施率は同24.3ポイント減の48.3%。外食頻度は同0.77回減の3.17回。外食単価は同419円減の2,184円。全ての数値が4カ月連続でマイナスとなった。

■首都圏も2カ月連続で1,000億円を下回る

 圏域別の市場規模は首都圏が前年同月比1,035億円減の811億円。15カ月連続でマイナスになるとともに、2カ月連続で市場規模が1,000億円を下回った。関西圏は同465億円減の360億円となり、13カ月連続でマイナス。東海圏は同200億円減の190億円となり、12カ月連続でマイナスだった。

 外食実施率と外食単価は男女ともに全ての年齢層でマイナス。特に外食実施率は50代(男性:43.0%、前年同月比:28.3ポイント減、女性:37.5%、同27.4ポイント減)で大きくマイナス。外食単価は40代男性(1,912円、前年同月比:604円減)、50代男性(2,232円、同625円減)で大きくマイナスだった。

■全ての業態でマイナスに

 業態別の市場規模は全て前年同月比マイナス。特に夜を中心に営業する居酒屋(市場規模:182億円、前年同月比:502億円減、以下同じ)、バー、バル、ワインバー、ビアホール、パブ(33億円、66億円減)、スナック、ナイトクラブ、キャバレー(11億円、49億円減)でマイナスが大きかった。

 その他では、和食料理店(209億円、251億円減)、フレンチ・イタリア料理店(111億円、104億円減)でマイナスが大きめだった。比較的マイナスが小さかった業態では、ファミリーレストラン、回転すし等(138億円、81億円減)、ラーメン、そば、うどん、パスタ、ピザ等の専業店(92億円、48億円減)などがある。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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