今日の為替市場ポイント:リスク回避的なドル売り抑制も

2021年2月9日 08:42

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記事提供元:フィスコ


*08:42JST 今日の為替市場ポイント:リスク回避的なドル売り抑制も
8日のドル・円は、東京市場では105円35銭から105円55銭まで反発。欧米市場では、105円67銭から105円15銭まで下落し、105円24銭で取引終了。本日9日のドル・円は主に105円台前半で推移か。米追加経済対策案の早期成立への期待は残されており、リスク回避的なドル売りは抑制される可能性がある。

一部報道によると、米国における新型コロナウイルスの新規感染者数は、減少傾向にあるようだ。一部の州で新規感染者数は増加しているものの、カリフォルニア州の新規感染者数は減少している。入院者数や死者の数も減少しつつあるようだ。ただ、米国では少なくとも3種類の新型コロナ変異株が流行しているとみられており、米疾病対策センター(CDC)のワレンスキー所長は「変異株の感染拡大継続は最大の懸念であり、現在のトレンドを反転させる恐れがある」と指摘している。

市場関係者の間では「ワクチン接種のペースが加速した場合、新規感染者の増加ペースはさらに鈍化する」との見方が多い。感染状況については予断を許さない状況が続いているものの、ニューヨーク市内の飲食店での店内飲食は当初の予定よりも2日早い、今週12日より制限付きで可能となる。消費者心理に好ましい影響を与える可能性があることから、小売売上高や企業設備投資などの動向が注目されそうだ。《FA》

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