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●暴落したビットコイン
2020年から記録的な暴騰を続けてきたビットコインが急落した。2021年に入ってからさらに上げ続けていたが、1月11日から12日の朝にかけて約20%下落し340万円となった。約20%の下落幅は昨年の3月以来だ。同じく暗号通貨イーサリアムも、一時約23%急落した。
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コロナ禍で各国の中央銀行がかつてない緩和を続けていたことや、若者が給付金でビットコインを買っていたことなどが、約9カ月に渡って続く上昇の原因と言われていたが、冷や水を浴びせた格好となった。
●下落の原因
原因の1つが、米ジョージア州の上院議員決選投票で、民主党候補が2議席を確保したことによるトリプルブルーの実現だ。これにより米国の長期金利が上昇したことで、米ドルに資金が流入したことが指摘されている。
しかし、昨年11月にも、当時の最高値をつけた翌日に約13%急落したことがあり、すぐに値を戻した。今回も14日には400万円台に値を戻している。
昨年11月は、規制強化への警戒感も大きな原因だったが、今回は単純にポジションの修正だった可能性が高い。FRBが2023年末まで実質ゼロ金利政策を続けることを表明していることから、すぐさま米ドルや米国債に資金が流れることは考えづらい。
●ビットコインの今後
Koineの機関投資家向け責任者のルパート・ダグラス氏は、「2023年までに50万ドル(約5200万円)を超えると考えている」など、強気な観測も多い。
コロナ禍が続く限り、緩和バブルが続き、ビットコインの快進撃は続くだろう。
しかし、世界各国が法的規制強化に乗り出す動きが出れば、昨年11月のように売られる場面があるだろう。
他には、2018年のコインチェック事件のような、仮想通貨が盗難されるといったセキュリティに関する信頼を揺るがす出来事が起きた時は、要注意だろう。
ビットコインは歴史が浅い分、他の投資以上に先が読めない。
こういう時こそ、ドルコスト平均法や定期的なポートフォリオの見直しという、投資の基本に立ち返ることが必要となりそうだ。(記事:森泰隆・記事一覧を見る)
関連キーワードビットコイン(Bitcoin)、仮想通貨、イーサリアム
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