「コロナ中退」に克つために、シニアジョブの「起業無料相談会」を活かすも一法

2020年12月24日 16:56

小

中

大

印刷

外国から起業相談に来日した学生(左)と握手を交わす、シニアジョブの中島康恵代表取締役(右)(画像: シニアジョブの発表資料より)

外国から起業相談に来日した学生(左)と握手を交わす、シニアジョブの中島康恵代表取締役(右)(画像: シニアジョブの発表資料より)[写真拡大]

写真の拡大

 7月21日の企業・産業欄に『シニアジョブに見る一味二味違うスタートアップ企業』というタイトルで、50歳以上に的を絞った「求職者と求人企業」のマッチングサイトを展開するシニアジョブの「経緯」を投稿した。具体的には学生起業家で現代表の中島康恵氏の、起業史を記した。

【こちらも】シニアジョブに見る一味二味違うスタートアップ企業

 そんなシニアジョブから興味深いニュースリリースが届いた。『コロナ中退検討の学生へ学生起業ノウハウを提供、無料相談を再開』と題するリリースである。

 コロナ禍で、「働きたい高齢層の求職(転職)機会」も間口が狭まっている。「対して当社は・・・」というのなら、素直に頷ける。が、コロナ中退検討学生に「起業ノウハウ」を無料で伝授というのだ。中島代表が学生起業家であることは百も承知だが、まずは本業のマッチングサイト(求人企業側の)充実を図るべきではないかと考えたからだ。

 だがよくよく思案すると、「コロナ中退」「コロナ内定取り消し」なる言葉が聞かれていることは事実。文科省の調査では10月時点で「少なくとも5200人以上の大学生・大学院生がコロナ禍で中退・休学を余儀なくされている」という。背景にはコロナで学生のアルバイト先が減少していることや、親の収入減に伴う仕送り減があるとされる。

 また授業自体がオンライン化され「友人との交流減による人間関係の希薄化の悩み」が、「中退に気持ちを傾かせ、追い込んでしまう」といった指摘もある。

 対して中島氏はそうした事象(報道)を前提に、こうメッセージを発している。

 「大学(での対面授業)やアルバイトだけが人間関係の構築や収入源ではなく、起業やその他の方法でも収入を得られ、学業との両立も可能。人生の大きな目標にもなり得ることを知ってもらいたい」

 大学生の折、就職の内定を得た企業で「内定ではなく、(自分が考えている)起業に投資をしてほしい」と迫ったことがある中島氏ならではの言といえる。そんな言に接していて出前館を実質的に牽引してきた中村利江氏(現、エグゼクティブ・アドバイザー)から耳にした、「ビジネス、収入を得るチャンスは身の周りにも結構転がっているもの」という言葉を思い出した。

 中村氏は大学時代に「モーニングコールビジネスで結構稼いだ」という。遅刻の常連の男子学生の「朝、女性の声でモーニングコールしてもらえば遅刻などしない」という一言がキッカケだったという。仲間を募り業とした。話題となり朝日新聞の天声人語で取り上げられたという。

 話を戻すが中島氏は、昨年以降、機を見て「無料起業相談」を行ってきた。海外からも相談に訪れる学生がいるほど好評だった。だがコロナ禍で中断。今回、再開するという次第。具体的にはFacebookの中島氏のアカウントに「友達申請」をし、「起業相談希望」と記せば連絡が可能になる。

 コロナ中退に負けないためにも、1度コンタクトを取るのも一法かと思う。(記事:千葉明・記事一覧を見る

関連キーワードシニアジョブ

関連記事