注目銘柄ダイジェスト(前場):Hamee、日本ハウスHD、セルソースなど

2020年12月15日 12:16

印刷

記事提供元:フィスコ


*12:16JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):Hamee、日本ハウスHD、セルソースなど
ザッパラス<3770>:502円(+15円)
大幅反発。吉本興業ホールディングスとの共同出資によって新会社を設立すると発表している。占い事業のさらなる発展を目指し、占い師専門プロダクション事業を行う新会社を設立するようだ。新会社の名称はLuck Outの予定で、同社の出資比率は51%となる。メディア露出なども増加していくものとみられ、業績への直接的な影響、並びにシナジー効果示現なども期待される形に。


Hamee<3134>:2020円(+400円)
ストップ高。前日に上半期の決算を発表、営業利益は9.9億円で前年同期比17.8%増益となり、第1四半期の同8.2%増から増益率は拡大する形になっている。消費行動のECシフトなどによる市場拡大の影響で顧客単価が上昇、プラットフォーム事業が大幅な増益となっている。通期予想の17.8億円、前期比1.9%増は据え置いているが、上振れ確度は高まる状況と捉えられているようだ。株価が安値圏にあり、見直しの動きが活発化している。


日本ハウスHD<1873>:294円(+51円)
大幅反発。前日に自己株式の取得実施を発表している。発行済み株式数の21.76%に当たる1000万株、20億円を取得上限としており、取得期間は12月15日から21年12月14日まで。資本効率の向上、株主への利益還元を取得理由としている。大規模な自社株買いとなっており、長期的な需給の下支えになっていくとの期待が先行。1株当たりの株式価値向上にも大いにつながることになる。


神戸物産<3038>:3290円(-190円)
大幅続落。前日に20年10月期の決算を発表している。営業利益は239億円で前期比24.0%増益、実勢地に関してはほぼ想定線でサプライズはないとみられる。一方、21年10月期は248億円で同4.0%の増益見通し。市場コンセンサスは265億円程度であったため、保守的な計画との見方はあるものの、ネガティブに捉える動きが優勢となっている。なお、22年10月期を最終年度とする中計目標も上方修正しているが、260億円の水準にとどめている。


セルソース<4880>:12060円(+1970円)
急騰。21年10月期の営業利益予想を前期比37.9%増の5.73億円と発表している。再生医療に対する社会的認知度の高まりを背景に加工受託サービスやコンサルティングサービス、医療機器販売などで堅調な成長が継続すると見込む。同時に発表した20年10月期の営業利益は27.1%増の4.15億円で着地した。再生医療関連事業が伸長し、利益拡大に貢献した。


ANA<9202>:2299.5円(-170円)
大幅続落。本日が公募株の受渡期日となっている。公募株式数は1億2631万株と高水準であり、需給悪化が鮮明化する形となっている。公募価格は2286円であり、公募株取得組の利益確定の動きなども早まっているようだ。前日に菅首相が観光支援事業「Go To トラベル」について、28日から21年1月11日まで全国一斉に利用を一時停止すると表明していることも換金売り圧力を強めさせているとみられる。


ビジョナリーホールデ<9263>:440円(+66円)
大幅に続伸。21年4月期第2四半期累計(20年5-10月)の営業損益を従来予想の3.14億円の赤字から4.71億円の黒字(前年同期実績1.21億円の黒字)に上方修正している。リモート環境の整備による経費抑制や残業代削減などが寄与したほか、雇用調整助成金の受給も利益を押し上げ、一転して黒字予想となった。通期予想(0.20億円の黒字)は据え置いたが、見直す必要が生じた場合は速やかに公表するとしている。


SREHD<2980>:3555円(+190円)
大幅に3日続伸。東証の承認を受け、23日から第1部に市場変更すると発表している。形式要件の充足とともに株式の分布状況改善や流動性向上を図るため、22日に3万株の立会外分売を実施する。1部上場により同社株は21年1月末からTOPIX(東証株価指数)の構成銘柄に組み入れられるため、パッシブファンドなどの需要を期待して買われているようだ。《ST》

関連記事