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観光庁が8月の旅行取扱状況を発表し、海外旅行や外国人旅行は大きく減少し、国内旅行も全ての業者が売上を大きく減らしたことが分かった。
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■総取扱額は86%減
観光庁は16日、2020年8月の主要旅行業者48社による旅行取扱状況速報を発表した。総取扱額は670億1,538万3,000円で前年同月(4,878億7,614万5,000円)比86.3%減だった。このうち海外旅行は同98.3%減の35億6,472万6,000円、外国人旅行(日本の旅行会社によるインバウンド向けの旅行取扱)は同96.0%減の7億1,779万3,000円、国内旅行は同76.3%減の627億3,286万4,000円だった。
■旅行商品ブランドの外国人は0人に
旅行商品ブランド(募集型企画旅行)の総取扱額は227億761万4,000円で前年同月(1,412億2,645万3,000円)比83.9%減。このうち海外旅行は同100.0%減の430万9,000円、外国人旅行は0円、国内旅行は同80.6%減の227億330万5,000円だった。
また取扱人数は同80.7%減の71万213人(2019年8月は368万8,503人)。このうち海外旅行は同100.0%減の4人、外国人旅行は0人、国内旅行は同79.7%減の71万209人だった。
■海外旅行がゼロ円業者は5社
業者別の取扱額を見ると海外旅行では前年同月比10%未満が大半を占める。前年同月比で10%を越えたのは、日通旅行、トヨタツーリストインターナショナル、日産クリエイティブサービスの3社のみ。
一方、取扱額ベースでゼロ円だった業者としてビッグホリデー、沖縄ツーリスト、北海道旅客鉄道、九州旅客鉄道、JALJTAセールスの5社があった。
■外国人旅行ゼロ業者が多数
外国人旅行で最も取扱額の多かったのはJTB(10社計)で、6億8,463万6,000円ながら前年同月(78億8,008万円)比91.3%減だった。同社を含めて19年8月に1億円以上の売上があった業者は12社あり、そのうち6社で20年8月の売上がゼロ。1,000万円以上1億円未満では11社中7社で売上がゼロとなっている。
■国内旅行9割減の業者が6社
国内旅行でも全ての業者が減少しており、9割以上減となった業者は読売旅行、沖縄ツーリスト、T-LIFEホールディングス(4社計)、WILLER、京王観光、名鉄観光バスの6社あった。
比較的マイナス幅の小さかった業者でも前年から半減しており、エヌオーイー(前年同月比:52.4%減、以下同じ)、旅工房(48.9%減)、トヨタツーリストインターナショナル(59.5%減)、日産クリエイティブサービス(52.1%減)、テック航空サービス(50.5%減)、富士急トラベル(44.7%減)などがある。(記事:県田勢・記事一覧を見る)
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