英単語、目標にすべき語彙数と覚えるヒント

2020年10月17日 17:50

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 英語のレベルアップには一定数の語彙力を必要とする。文部科学省の新学習指導要領によると、高校卒業レベルで学ぶ英単語は、4000~5000語程度という。一見するとかなり多そうな単語数だが、覚えるヒントを5つ探してみた。

【こちらも】英語上級者たちの効果的な英単語の覚え方とは

■高校卒業までに4000~5000語

 学校で学習する英単語数は、小学校で600~700語、中学校で1600~1800語、高校で1800~2500語と高校卒業時には合計で4000語~5000語となる。(2020年度から)

 目標としてまずは中学レベルの2500語、次に高校レベルの5000語を目指してはどうだろう。知っているつもりで忘れている単語も多いはずだ。

 参考までに英検レベルと単語数も見てみよう。3級、中学卒業レベルで約2100語。準2級、高校中級レベルで約3600語。2級、高校卒業レベルで約5100語。準1級、大学中級レベルで約7500語。1級、大学上級レベルで約1万語~1万5千語。英検レベルも目標の参考になるだろう。

■単語の覚え方ヒント5つ

●すべてを同じように暗記しない

 日本語の漢字に例えると、俯瞰(ふかん)躁鬱(そううつ)など読むだけでいい単語がある。同じように英語でも、incriminate(罪を負わせる)やinscription(刻まれた文字)などは意味がわかればよい。単語によりスペルまで覚えるか読むだけを決めればいい。

●派生語や反対語などはまとめて覚える

 invest(動詞)投資する、investment(名詞)投資、investor(名詞)投資家などの派生語。またactive(積極的)とpassive(消極的)など反対語もセットで覚えると便利だ。

●単語帳を作る

 ニュースや映画で知らない単語が出てきたら単語帳に書く。紙の単語帳、もしくはアプリ、メモアプリ、プレッドシートなどなんでも。アプリならいつでもスマホで復習できて手軽だ。

●単語本は音声付きを選ぶ

 音声を真似することで記憶に残りやすい。例文をまるごと覚える。また自分なりの例文を作りひとり会話練習も効果的である。

 旺文社「英検パス単」の単語本は、自分のレベルに合わせやすくおすすめだ。書店で内容を見てすでに知っている単語も載っているレベルを選びたい。知らない単語ばかりだと難しすぎて途中でやめてしまいがちだ。

●覚えられない単語リスト

 どうしても覚えられない単語が出てくるので、何回学習しても暗記できない単語は「覚えられない単語リスト」を作り繰り返し見る。

 苦手イメージの強い英単語の暗記は、レベルに合わせて少しずつ覚えれば続けやすい。語彙力を高めて英語のレベルアップを目指したい。

*参考資料
小・中・高校で必要な語彙数は文部科学省の新学習指導要領1ページを参照。
https://www.mext.go.jp/content/20200715-mxt_kyoiku01-000008761_3.pdf

英検各級の単語数は日本英語検定協会の英ナビより参照。
https://www.ei-navi.jp/news/2108/(記事:鵜飼圭・記事一覧を見る

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