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京都・四条河原町のマルイ跡、エディオン核とした新商業施設に 21年春開業
住友不動産は、京都市下京区の京都住友ビルに、家電量販店大手のエディオンを核店舗として誘致し、2021年春に新商業施設「京都河原町ガーデン」としてオープンさせることを明らかにした。5月に閉店した京都マルイ跡で、住友不動産は体感や体験を伴う消費の創出によりインターネット通販の時代に立ち向かう。
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京都住友ビルは地下3階、地上8階建てで、延べ床面積約2万9,000平方メートル。7、8階に入るフードホールを除いて大規模リニューアルし、オープンに備える。建物全体の売り場面積は約1万3,500平方メートルを想定しているが、エディオンの出店規模やその他のテナントについては調整中としている。
京都住友ビルは1976年の完成。阪急電鉄の京都河原町駅に直結し、京都を代表する繁華街・四条河原町のランドマークの1つとなってきた。これまでは施設の大部分を百貨店の運営に委ね、四条河原町阪急が同年から2010年まで営業したあと、2011年から京都マルイが後継店として入っていた。今後は全館を住友不動産が運営する自社商業施設として再スタートを切る。
販売ビジョンとしては、現実世界でしか味わえない体感や体験を伴う消費を入居テナントともに創出するほか、新たなライフスタイルの発信など従来の商業施設と異なる魅力で集客を進める方針。
京都住友ビルがあるのは、四条大橋近くの四条通と河原町通の交差点沿い。観光名所の祇園や東山地区、飲食街の先斗町に近く、新型コロナウイルスの感染拡大前は欧米や中国、韓国などからやってきた訪日外国人観光客でごった返していた。
しかし、すぐ近くには京都高島屋をはじめ、若者向けブランドを備えた河原町オーパ、専門店ビルの京都BALなど競合店があるほか、京都高島屋の南隣に京阪グループが2019年12月、商業施設とホテルを複合したグッドネイチャーステーションをオープンした。大丸京都店や藤井大丸、錦市場も徒歩圏内だけに、販売競争がこれまで以上に激化している。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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