概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数は3日ぶりに反落、財政難問題が引き続き指数の足かせになった

2020年9月15日 10:29

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記事提供元:フィスコ


*10:29JST 概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数は3日ぶりに反落、財政難問題が引き続き指数の足かせになった
【ブラジル】ボベスパ指数 100274.52 +1.94%
14日のブラジル株式市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比1911.30ポイント高(+1.94%)の100274.52で取引を終了した。98366.6から100519.8まで上昇した。

買いが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させた。米株高が好感され、ブラジル株への買いも広がった。また、英国の製薬会社アストラゼネカが一時中断していた新型コロナウイルスのワクチン最終治験を再開したことも支援材料。一方、足元での景気悪化などが引き続き足かせとなった。

【ロシア】MICEX指数 2928.38 +0.61%
14日のロシア株式市場は3日続伸。主要指標のMOEX指数は前日比17.87ポイント高(+0.61%)の2928.38で取引を終了した。2918.29から2938.24まで上昇した。

高く寄り付いた後は狭いレンジでもみ合った。海外における新型コロナウイルス・ワクチン開発の進展がみられていることが支援材料。また、海外市場の上昇も買い安心感を与えた。一方、原油価格がさえない展開を示したことが資源の一角の圧迫材料となった。

【インド】SENSEX指数 38756.63 -0.25%
14日のインドSENSEX指数は3日ぶりに反落。前日比97.92ポイント安(-0.25%)の38756.63、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同24.40ポイント安(-0.21%)の11440.05で取引を終えた。

終始プラス圏で推移した後は、終盤にマイナス圏に転落した。財政難問題が引き続き指数の足かせになった。また、国内における新型コロナウイルス感染者数の増加ペースが加速していることも引き続き警戒された。

【中国本土】上海指数総合 3278.81 +0.57%
週明け14日の上海指数総合は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比18.47ポイント高(+0.57%)の3278.81ポイントと続伸した。

中国指標の改善が支え。11日に公表された8月の金融統計では、人民元建て新規融資が予想以上に伸びた。また、あす15日に報告される同月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産など)に関しては、前月からの改善が見込まれている。中国景気の持ち直しが期待される状況だ。《NH》

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