コロナ関連の破たん、439件に ペース落ちるも事業者の不安続く 東京商工リサーチ

2020年8月29日 18:20

小

中

大

印刷

 東京商工リサーチは28日、中国発・新型コロナウイルス感染症が原因で破たんした国内事業者数が、累計で439件に達したと発表。破たん事業者は2月に初めて確認され、6月にかけ加速度的に増えたものの、7月以降は増加ペースに衰えを見せている。

【こちらも】ショッピングセンター7月売上、コロナや悪天候で再びマイナス幅が拡大

 金融機関等による無利子融資が広く実行された上、緊急事態宣言解除後に飲食店などが営業を再開したことで一服したものと思われる。感染状況は7月末がピークだったとの見方もある中、多くの業種は引き続き売上高が低迷しており、ワクチンの開発・供給により消費者行動が戻らない限り、事業者の資金繰りとの戦いは続く。

 東京都によれば、29日に都で確認された新規感染者数は247人。24日には47日ぶりに2桁まで減ったものの、その後は200人台が続く。7月末から8月上旬と比べれば新規感染者と陽性率のいずれも低下しており、これが感染予防対策の効果なのか、お盆休みによる一時的な現象なのか関係者は注視している。

 政府が28日にまとめた新型コロナウイルスへの新たな対策は、国民全員分のワクチンの用意と、検査体制の拡充を柱とした。ワクチンについては、政府は外資製薬会社数社と供給にかかる合意を取り付けており、オリンピックの開催を見据え、2021年前半までに国民全員分の用意を目指す。

 検査体制については、インフルエンザの流行期にはインフルエンザとコロナ両方の検査を行うべきとの専門家の意見を踏まえ、簡易キットでコロナの抗原検査ができる体制の拡大を進める。

 新型コロナウイルスの世界における累計感染者数は、米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によれば日本時間29日午後4時時点で2,274万人超、死者数は83万人を超えた。特に米国、インド、ブラジルの3カ国で引き続き感染者が急増中。

 国別の累計感染者数は、米国の591万人超を筆頭に、ブラジル380万人、インド346万、ロシア97万人、ペルー62万人、南アフリカ60万人、コロンビア59万人、メキシコ58万人、スペイン43万人、チリ40万人が続く。

 かかる状況下、東京商工リサーチは新型コロナウイルスに関連する経営破たん事業者数が、28日17:00時点で439件に達したと発表。このうち386件が負債1,000万円以上の私的整理ないし法的整理で、そのうち87.3%と大半を破産が占める状況。業種別では、飲食業、アパレル、宿泊業が多い。

 東京商工リサーチが行った東京都内の企業調査によれば、調査に回答した3,555社のうち、パンデミックが長引いた場合に「廃業を検討する可能性がある」とした企業の割合は中小で11%、大手で2%だった。破たんペースは一旦低下しつつあるものの、事業者が厳しい経営環境に置かれた事実は変わっていない。(記事:dailyst・記事一覧を見る

関連キーワード東京商工リサーチ新型コロナウイルス

関連記事

広告

写真で見るニュース

  • フォレスター「SPORTS」(画像: SUBARUの発表資料より)
  • ポルシェ・タイカン(画像: ポルシェAGの発表資料より)
  • インドで発表されたコンパクトSUV日産マグナイト(画像:日産自動車の発表資料より)
  • 木星を周回し火山から噴煙を上げる衛星イオのイメージ (c) ALMA (ESO/NAOJ/NRAO), I. de Pater et al.; NRAO/AUI NSF, S. Dagnello; NASA/JPL/Space Science Institute
  • おとめ座付近にある多数の恒星によるシェル状構造 (c) レンセラー工科大学
  • クラウドファンディングで販売されているLanmodo NVS Vast Proの利用イメージ画像。(画像: TS TRADE発表資料より)
 

広告

ピックアップ 注目ニュース