28日の香港市場見通し:下げ渋りか、米中関係のさらなる悪化は避けられるとの思惑も

2020年8月28日 09:51

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記事提供元:フィスコ


*09:51JST 28日の香港市場見通し:下げ渋りか、米中関係のさらなる悪化は避けられるとの思惑も
27日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比210.64ポイント(0.83%)安の25281.15ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が98.42ポイント(0.96%)安の10201.94ポイントとそろって反落した。売買代金は1506億100万香港ドルにやや拡大している(26日は1332億500万香港ドル)。

米中関係に新たな火種が浮上した点が嫌気されている。米商務省は26日、係争中の南シナ海で拠点建設に関わったとして、中国交通建設(1800/HK、601800/SH)など中国企業24社を禁輸措置対象リスト(エンティティ・リスト、EL)に追加した。一方、同海域で軍事演習を実施している人民解放軍は同日、中距離弾道ミサイルを4発発射している。対立激化の警戒感が再燃した。中国の政策や景気回復に対する期待感などで朝方は買われる場面がみられたものの、指数は終盤にかけて下げ幅を広げている。

本日28日の香港市場は、下げ渋りか。米国の低金利政策は数年継続するとの見方が多いことや、米中関係のさらなる悪化は避けられるとの思惑が浮上しており、ハンセン指数は下げ渋る可能性がある。《CS》

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