トヨタSUVラインナップ完成 新型ハリアー (1) 完成度の高いTNGAパワーユニット

2020年7月28日 07:56

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2.0L ダイナミックフォースエンジン M20A-FKS(画像: トヨタ自動車の発表資料より)

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 トヨタ・新型ハリアーの動力性能は、ガソリンエンジン車では2リッターエンジン最高出力171馬力/6600回転、最大トルク21.1kg-m/4800回転。CVTと組み合わせる。ハイブリッド(HV)車では、システム最高出力2WD (FF)が218馬力、4WD(E-Four)は222馬力となる。

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 HVのシステム最高出力とは、エンジンとモーターの駆動力を合計した最高出力だが、単純に合計とはならない。それは、モーターの最高出力発生回転数とエンジンの最高出力発生回転数にずれがあるためだ。モーターは5,000回転以下の低回転、エンジンは6,000~7,000回転付近の高回転域となるため、両方のクロスする位置では220馬力あたりとなっているようだ。しかし、低速トルクはモーターにより十分に確保されており、日常の使い心地が良さそうだ。

 この新型ハリアーのパワーユニットは、トヨタが進めるTNGAのシステムに倣い、各車種に共通のユニットからの選択である。新型ハリアー向けのチューニングが多少施されたのかは分からないが、それであれば全車種共通のチューニングが望ましい。M20A-FKS、A25A-FXSエンジンはロングストローク化され、バルブ挟み角を41度に広げ、ポート噴射のタンブル流とマルチホール直噴インジェクターを組み合わせ、高速燃焼として熱効率を上げているエンジンだ。

 車両重量は、ガソリンエンジン車2WDが1620kg、4WDは1680kg。ハイブリッド車では2WD 1710kg、4WD 1770kg。RAV4より、ハリアーは空車重量で80kgほど重い。しかし、BEV(純電動車)に比較すると300~400kgも軽くなっていると感じる。これは、車両の大きさや装備から言って順当なところだ。これからの課題では、燃費より軽量化を考えるのは各社共通である。もしかすると、人類にとって最も重要な技術かもしれない。

 また、電動化技術により回生エネルギーを高める必要があるのだが、そのための装備品の主たるものはバッテリーであり、大きなバッテリーを積むHV、PHEV、BEVとなって行くに従い、重量的には燃費・電費についても不利になっている。動的エネルギーを回生するだけなら、48VマイルドHVシステムの方が効率は良いのかもしれない。これもガソリンエンジンの熱効率向上の成否で決まってくる。

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続きは: トヨタSUVラインアップ完成 新型ハリアー (2) 新装備「デジタルインナーミラー」の功罪

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