恒星間天体「オウムアムア」、水素氷山だったという仮説が出される

2020年6月2日 18:54

小

中

大

印刷

記事提供元:スラド

 Anonymous Coward曰く、

 かつて地球外生命体の探査機という説も出た、2017年に観測された史上初の恒星間天体「オウムアムア」だが、その正体について今度は星間分子雲で形成された水素氷山だったという仮説が提唱されているらしい(WIRED論文)。

 オウムアムアは一般的な小惑星や彗星とは異なる細長い形状や、尾が無かったにも関わらずガスの放出とみられる加速を行っていたことなどが確認されている。分子雲で形成される可能性のある巨大な水素の氷の塊であれば、氷山は宇宙線により特定方向から削られることで細長くなり、また放出されたガスが水素であれば天体望遠鏡での観測が困難なことから、オウムアムアの観測結果と一致するという。

 ただし、水素氷山自体がこれまで一度も観測されたこともなく、理論研究もほとんど進んでいない仮説上の存在であり、またオウムアムアを追跡することも困難なため、現状ではあくまで仮説の域を出ていない。しかし同様の天体が今後も太陽系を訪れる可能性はあり、今後の観測で確認されることが期待されている。

 スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | 宇宙

 関連ストーリー:
地球外生命体の探査機説が出た恒星間天体「オウムアムア」、それを否定する論文が発表される 2019年07月04日
小惑星「オウムアムア」は地球外生命体の探査機という説 2018年11月10日
太陽系外から飛来した天体「オウムアムア」、表面には炭素を含む層があることが判明 2017年12月21日
初の恒星間天体「オウムアムア」は金属質で細長い葉巻形をしていた 2017年11月22日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード地球外生命惑星

広告

財経アクセスランキング